大人食堂@聖イグナチオ教会にボランティア参加

1年以上にわたる新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う経済活動の停滞は、多くの市民の生活に影響を与えています。
3回目の緊急事態宣言、さらに延長で事業者も雇用者も大幅な減収を余儀なくされる状況が続いています。
民間の支援団体には、連日「生きていけない」「死にたい」など悲鳴のようなSOSが届いていると聞いています。

特に、ゴールデンウィークは仕事がなくなり、福祉事務所などの公的機関も閉まるので、相談できずに困窮する方への対応が必要ということで、さまざまな支援団体が協力して「ゴールデンウィーク大人食堂」を開催しました。

会場の聖イグナチオ教会

5月3日と5日。会場を提供したのは四谷の聖イグナチオ教会でした。

私も所属する「コロナ災害対策自治体議員の会」からボランティアの要請があり、5日にお手伝いしてきました。ボランティアは169名の参加がありました。

ボランティアの集合は開始1時間前でしたが、すでに多くの方が会場入り口から四ツ谷駅方面に並んでおられました。

来場者は448名、そのうち医療や生活相談を受けた方は190名でした。
若い女性やベビーカーを押した方、一見困窮しているとは感じられない方も多く、コロナパンデミックによって生活が一変することは誰にでも起こりうることだと実感しました。

私が担当した(といっても受付補助)外国人を対象にした相談は支援団体の報告では109名だったそうです。仮放免中の方も複数おられ、待ち時間が長かったことから相談内容も深刻だったことがうかがえました。

3日、5日の2日間の合計来場者は650名を超えたとのことです。
コロナ禍は、以前から問題だった非正規雇用の増大による格差拡大や、根強く残る性別役割分業意識に起因する男女の賃金格差が就労女性の大幅な減収につながるなど、より弱い立場の人の暮らしに打撃を与えることを明らかにしました。個人の問題ではなく社会の問題として、対策が必要ではないかと考えます。

開始前のミーティング

マスクやせっけんなどの感染防止グッズ

オレンジのテープをつけたボランティアの向こうにメディアの姿も

練馬でも支援のネットワークをつくりたい

練馬でも、さまざまな活動に取り組む個人や活動団体がネットワークして困窮者を支援するしくみづくりが始まっています。ぜひ、ご関心をお寄せください。

吹っ飛ばそう!貧困inねりま
5月23日(日)11:00~14:00
練馬区平成つつじ公園

くわしくは、こちらをご覧ください。

練馬区は、今年のゴールデンウィーク期間中、生活相談のコールセンターは平日と同じ運用でした。
35件の電話相談があり、緊急小口資金などの貸付制度や住居確保給付金、生活保護制度などをご案内をしたとのことです。