「香害」啓発ポスターはどこへ?

生活者ネットワークは、洗濯柔軟剤などの強い香りの成分の化学物質によって健康被害が生じる方がいることを、区民の健康を守る視点で啓発するよう求めてきました。

区は、2019年に23区で初めて自治体独自の啓発リーフレットを作成し、保健相談所や消費生活センターでの掲示。
さらに、ほかの公共施設でも掲示するよう求めたところ、2021年に作成された消費者庁や経済産業省など5省庁連名の啓発ポスターが区役所2階入り口付近に掲示されたのです。

ところが、今年度に入り、国のポスターが掲示されていたスペースからすべての掲示物が外されてしまいました。担当課に確認したところ、今年度は「ねりま推し」のアピールのためにスペースを押さえているとのことです。

最近では、大手メディアも香りの害について度々取り上げるようになりました。また、昨年2月の参議院で岸田首相が「公共交通機関など公的な場における香りへの配慮の周知を図る」と答弁したことを受け、被害者団体が国交省に実態に即した施策の推進を要望したところ、鉄道やバスなどの交通各社に国が作成したポスターを周知するなどの変化が見られます。

それだけ、健康被害の訴えが全国的に広がっているとも言えます。

第2回定例会の一般質問で、あらためて、区民の健康を守る視点で、区役所をはじめとする公共施設で「香りの害」を啓発するポスター掲示を求めました。

区の答弁:柔軟剤等の香りに関する啓発ポスターについて、現在、区役所本庁舎1階および東庁舎6階(注:区独自のリーフレットを作成した生活衛生課のフロア)に掲示している。

そこで、本庁舎の掲示を探したところ・・・ありました!
1階のみずほ銀行窓口前の掲示板です。

しかも、掲示期間を見ると「6月12日から7月31日まで」
生活者ネットの質問に合わせて掲示を始めたのでは・・・?(一般質問は6月15日でした)


区民にお知らせしたいことはたくさんあるし、掲示スペースは限られているので、時期をずらして繰り返し掲示して周知してほしいと思います。