威圧感!羽田新ルート、実機飛行確認開始

3月29日から始まる新ルートの運用に向けて、運航中の民間旅客機を活用した「実機飛行確認」が当初の計画通り1月30日から始まりました。この実機飛行確認は、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、騒音測定局の機器の調整をおこなうとのことです。
国交省は、新ルートの運用に当たって飛行経路下に新たに騒音測定局を18か所設置しました。そのうちの1か所が区内の練馬区職員研修所に設置されました。

練馬区の上空を飛行する「南風ルート」の実機飛行確認の初日は2月2日(日)。
日曜日の午後、普段見かけないところに、これまで見たこともないくらい大きな旅客機の機体を見かけて驚いた方も少なくありません。「騒音計で測定したところ、80デシベルを示した」、「光ヶ丘団地は建物に反響してとても大きく聞こえた」、「これが定期的に運航するようになったらうるさくて困る」など、複数の声が寄せられています。

練馬でこのような状況ですから、インターネット上では、空港に近い大田区や品川区、また、タワーマンションが林立する港区の住民から、これまでの説明会などから想像していた以上の音や大きさで「威圧感を感じる」、「怖い」などの感想が上がっています。

計画の見直しや撤回を求める住民は、当初から「試験飛行」をして飛行音や機体の大きさなどを体感できるようにすべきと指摘してきました。国交省は、着陸誘導装置の未整備などを「できない」理由にしてきましたが、無謀な計画だと多くの住民に気づかれないために、運用直前まで伸ばしたとしか考えられません。

実機飛行確認の日数は、北風時・南風時とも7日間程度の予定です(11月のオープンハウスでは、実機飛行確認ができなくても計画通り運用すると言っていました!)。

たった7日間の実機飛行確認中に、飛行音や機体の大きさを実際に体感できるのは、都民のほんの一部です。
しかし、新ルート運用後、恒常化したあと落下物等の危険にさらされるのは、かなり広範囲になることは間違いありません。

世界でも稀に見る超過密都市の上空を着陸態勢の航空機を飛行させる、新ルートは見直すべきとあらためて感じています。

実機飛行確認に感じたこと、羽田新ルートに対する意見(や苦情)は、ぜひ、下記に伝えてください。

『国土交通省「羽田空港のこれから」に関する電話窓口』
受付時間:平日 9:30 ~ 19:00(12/30~1/3を除く)
電話0570-001-160(IP電話からは、03-5908-2420)

問合せのメールフォームもありますが、2/5現在アクセスが多すぎてサーバーダウンしているとのこと。
通じないなら、一旦非表示にするか、通じない旨を明記すべきと指摘しました。いつごろ回復するのか問合せ中です。

「住民の暮らしを軽視し、経済優先で強引に進める国の姿勢は、原発やリニア、住民合意のない都市計画道路などの問題と根っこは同じ」と 昨年10月27日に「STOP!羽田新ルート・練馬の会」主催の学習・討論集会で訴えました。