「2025東京政策」~東京で「生きる」を支える~
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
東京・生活者ネットワーク(以下、東京ネット)は、暮らしに身近な問題を議会で取り上げ、福祉・環境を大切にするまちづくりの政策を実現してきました。政策提案の基になっているのが「政策集」です。
私は、東京ネットの政策委員長として、約1年かけて「2025東京政策」の完成に力を入れてきました。新年にあたり、完成までの経緯をご紹介したいと思います。
◆どうする?「 2025東京政策」
東京は、統一地方選挙と都議会議員選挙が2年ごとに実施されているため、その都度私たちはたくさん討議し、ここ数年はA4判で50ページ前後になる「政策集」を作ってきました。
「2025東京政策」策定のミッションが課せられた政策委員会の見解は、「政策集は議会質問をつくるときのバイブル」。一方で、この政策集をどう扱うかは「不特定多数の人に配るものではない」というものでした。そして、議論する中で子育て、介護、教育、ジェンダー、リサイクル、エネルギー、脱プラスチック、香害、PFAS問題など、これまで私たちが取り組んできたことは、そのまま私たちは、生活者ネットワークは何者なのか、何を大切に考え、どういう社会をめざしているのかを表すものではないか。また、こんなにまじめに取り組んでいる「生活者ネットワーク」をもっと多くの人に知ってほしい、という結論に達しました。
そして、まず以下の策定方針を定めました。
・政策集を手に取った人も私たちも元気になれる、エンパワメントできるものにする
・生活者ネットワークの考えをわかりやすく伝え、広く配布できるものにする
・「くらしの場」をシ―ン毎にまとめて分類する
・部会を超えて横断的に政策をつくる(部会:環境、福祉、子ども、女性)
・政策はこれまで提案してきたものを軸に細かくなりすぎないようにする
・ページの統一感を持たせ、コンパクトなものにする
これまでの政策を点検し、10年前に策定した「東京構想2016」も振り返りわかったことは、政策実現できたこともあるけれど、暮らしを取り巻く課題の本質は変わっていないこと、むしろ新たな問題が上乗せされていることです。
香害やPFASはその典型と言えるのではないかと思います。
そしてもうひとつわかったこと、それは、生活者ネットワークはまさしく政策集団、政治団体であるということです。
◆東京は多様な1400万人が暮らす「 生活のまち」
バブル崩壊以降に推し進められた経済効率最優先の政策によって、非正規雇用が増大し格差社会がすすんだ、いわゆる「失われた30年」は、コロナ禍がさらに追い打ちをかけ、貧困層の拡大はあらゆる世代で深刻な状況です。また、気候危機は、食料危機や人命を脅かす猛暑・豪雨を生じさせ、災害対策としても喫緊の課題です。
今こそ、子ども・若者が希望を持てる東京をめざし、政治の力で生活の課題を解決していかなければなりません。
「2025東京政策」は、「東京で『生きる』を支える」をテーマに、私たちがめざす東京を10のシーンで示しました。
誰もが自分らしく暮らせるまち東京に、そして、生活をよくする道具として政治を使いこなす仲間を増やすために、大いに活用していきたいと思います。
「2025東京政策」をほしい!という方にお届けします。「お問い合わせ」よりご連絡ください。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年11月8日の政策発表集会では、参加者全員が各自、実現したい政策を掲げました