2023年度決算質疑より ~こども・若者の居場所の充実~

10月2日の決算特別委員会は、こども家庭費の質疑。
中高生年代も含めた若者支援として、居場所の拡充を求めました。

【やない】
児童館17館のすべてで実施している中高生居場所づくり事業「中高生タイム」について伺います。
月曜日から土曜日の週6日実施しているのは、指定管理事業者が運営している4館のみで、区の直営館は週に2回ないし3階の実施です。直営館の職員の方自身も、この中高生タイムは重要な事業と捉え、日数拡大について意欲的に考えているという声を聞いています。
児童館に来ている若者年代も含めた子どもとの交流から、生活の様子を察して地域の子ども食堂や支援団体につないでいるじれを複数聞いています。区として、全款の実施回数を拡充するための課題をどうとらえているのか、お答えください。

【子育て支援課長】
全館実施に向けた課題ということで、当初の経過も含めまして説明します。
児童館での中高生タイムは、中学生、高校生が午後7時まで利用いただける取組として展開しているものです。
平成20(2008)年度21(2009)年度に中村児童館でモデル的に事業を展開いたしまして、児童館職員のシフトの工夫により、週2回、19時までの運用を確立して、以降、全館に拡大してきたものであります。
その後、4館で*指定管理者制度を導入する際、開館日の拡大と併せまして、開館時間を月曜日から土曜日まで1時間延長し、毎日実施するという経過をたどっております。*指定管理者制度は、公の施設の管理に関する権限を指定管理者に委任して行わせることのできる制度のこと
これからの全館実施に向けてということですが、まずは公共施設等総合管理計画の実施計画に基づき、令和10(2028)年度までに3館で指定管理者制度を導入し、その際に実施日の拡大を図っていきます。

【やない】
2023年度の利用者数は前年度から9000人増の約49500人。そのうち高校生の利用状況については、2023年度は前年度実績1200人増の6797人ということです。これだけ聞くと増加しているようですが、経年の実績を伺ったところ、中学生の利用の伸び率に比べると、高校生は低迷していると言わざるを得ません。
高校生の利用がそれほど伸びていないのは利用時間にも要因があるのではないか。中高生タイムは17時から19時までですが、18時までは小学生も利用しているわけですから、実質は18時からの1時間です。
児童館職員が多感な中高生年代の子どもたちを緩やかに見守り、必要であれば相談に応じたり、必要な支援につなげるためには、時間の延長も検討すべきです。特に、義務教育を終えた子どもへの支援は、どの自治体も課題となっています。
指定管理者制度を導入する際に開館日の拡大、開館時間延長を条件としてきたとのことでしたが、19時にとどまらず時間の延長を検討すべきと考えます。

【子育て支援課長】
区としても中高生タイムの拡充を図っていく方針です。
19時までとした経過は、当初、開始する際に、周辺の地域、中学校への説明、ヒアリングの際に、中学生の利用を考えたときに20時まではどうなのかと理解を得るのは難しかったという経過があります。こういったことも含めてまず、区としては指定管理者制度導入に合わせて月曜日から土曜日まで通じて19時へ拡大する形で居場所の拡充を図っていきたいと考えています。

【やない】
中高生タイムは、2010年度から順次、全館に展開してきた経緯ですが、こども家庭庁が昨年12月に示した子どもの居場所づくりに関する指針でも、「居場所がないことは孤立、孤独の問題と深く関係しており、子どもが生きていくうえで居場所があることは不可欠」と明記されています。
区の中高生タイムの実施開始から約15年が経過しています。子どもを取り巻く環境や課題は、より深刻になっていると考えますので、ニーズに応じた拡充を求めます。
次に、春日町青少年館について伺います。
青少年館内で実施されている若者自立支援事業は、厚生労働省と練馬区が若者支援の実績やノウハウがある民間団体に委託している事業です。自立や働くことに悩んでいる若者と家族のための総合相談窓口で、練馬ではNPO法人文化学習協同ネットワークが運営しています。
ねりま若者サポートステーションでは、15~49歳までの若者を対象に、居場所の提供や、ニートなどの就労や進路決定に悩みのある若者の相談に応じるなど、若者への自立支援をおこなっています。ねりま若者サポートステーションの昨年度の実績をご説明ください。

【青少年課長】
ねりま若者サポートステーションでは、自立や働くことに悩む若者を対象に、総合相談や就労支援等の自立支援を行っています。
パソコン講座や職場見学などの就労支援のほか、精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談など、各種プログラムを実施しています。また、社会とのつながりを支援し、社会的自立を支援するための居場所を提供しています。
2020年に居場所を開設して以降、延べ利用者は年々増加しており、2023年度は延べ2184人の利用がありました。

【やない】
利用者年々増加しているとのことです。
春日町青少年館は、公共施設等総合管理計画において、リーディングプロジェクト「練馬春日町駅周辺施設の再編」に組み込まれ、改築する計画になっています。
改築中のねりま若者サポートステーションの事業はどのように運営されるのか?

【青少年課長】
春日町青少年館につきましては、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対応として改築を予定しています。改築工事により、春日町青少年館を使用できない期間のねりま若者サポートステーションの運営については、今後、検討します。

【やない】
今後の検討ということですが、利用者も増加傾向です。そして、とても大事な事業ですので、場所の移転も含めて慎重に検討していただき、利用者や家族が不安にならないように情報共有と事業継続を求めます。
計画には、青少年館の改築で若者自立支援事業のスペースは拡充すると示されています。
若者が好きな時に来て、ひとりで過ごしたり、同年代の人同士や若者支援のNPO職員と交流したりする中で人とのコミュニケーションを築いていく中高生の居場所。また、横浜市が取り組んでいる若者自立支援の一環として、不調や引きこもり等を経験した方が主郎体験する場としてカフェを実施する取組があります。その機能やスペースを充実させていくことを期待します。

【青少年課長】
春日町青少年館は、改築後も引き続き若者支援、応援する施設として多くの若者に利用されるよう、利用者の声も聞きながら改築後の機能を検討します。

【やない】
ねりま若者サポートステーションと同じ事業を、立川市ではNPO法人育て上げネットが運営しています。この育て上げネットが2023年、「夜のユースセンター」という、21時まで開設するフリースペースを開設しました。資金を集める手段として、ふるさと納税も活用したクラウドファンディングを使用したようです。そういったことも参考にして、若者支援の拡充を求めて質問を終わります。