「練馬区プラスチック削減指針」、区全体のプラごみ削減に活用を
「練馬区プラスチック削減指針」を策定
生活者ネットワークは、プラスチックごみ削減についてさまざまな提案、要望をしてきました。
今定例会の所信表明で区長が、
区役所自身が率先して行動するため、『練馬区役所プラスチック削減指針』を策定したこと
区役所内のレジ袋やストローの原則廃止や会議のペットボトル提供の廃止、イベント等でもプラスチック製の配布物を極力抑制し、リユース食器や紙製食器の使用、マイバッグの利用を周知していく
と明言したことは、大きな前進だと思います。
プラスチックごみ削減を周知するために、この「練馬区役所プラスチック削減指針」を区民にもわかるように公開してはどうか、と予算特別委員会で質問しました。
「この指針は、あくまでも区の事務事業において、使い捨てのプラスチック製品および包装容器の削減について示しているので、区民には区報などで知らせていく」と環境課長が答えました。
「現在、産業団体や町会に取り組みの周知をおこなっている」とのことでしたが、
どうも「イベント運営などで食品提供するときに使い捨てプラスチック容器ではなく、紙製食器やリユース食器の使用を基本とする」や「啓発用クリアファイルは、プラスチック製品の使用を極力避ける」などの表記について、一部から疑問や不満の声が聞こえてきているようです。
このまま公開しては、誤解を生じかねないと考えているようです。
「近年、プラスチックごみが大量に自然界に流出し、生態系ひいては人体への影響が懸念されている」と区が示している通り、プラごみ削減は待ったなしです。
区民には今後、区報などで知らせていくということなので、注視したいと思います。
給水スポットの設置を
他に、区庁舎内の自動販売機のペットボトル飲料を缶や紙容器の飲料に切り替えること、庁舎内に「給水スポット」を設置することを要望しました。
マイボトルを持ち歩いていても、これから暑くなることを考えると補充が必要になります。せっかくマイボトルを持っているのに、ペットボトル飲料を購入して補充していては意味がありません。
東京都水道局では、高品質な東京の水道水「東京水」をマイボトルに入れて持ち歩こう、おいしく経済的でプラスチックごみも減らせる。という「東京スマイルボトルプロジェクト」を展開しています。公共施設や都営線等、街中で冷たい東京水を気軽に給水できる場所を「Tokyowater Drinking Station」(通称:DS)としてご紹介し、都内に700か所以上あると宣伝していますが、残念ながら区内にはマイボトルに補充しやすい「ボトルディスペンサー式」の水飲詮はありません。練馬庁舎には24か所の冷水器が設置されていますが、いずれもマイボトルに補充しづらい「飲み口型水飲栓」です。
まずは、1か所マイボトルへの給水スポットとして「ボトルディスペンサー式の水飲栓」を設置し、マイボトルの持参とプラごみ削減をアピールしてはどうかと提案しました。
こちらの実現には、時間がかかりそうです。あきらめずに働きかけていきたいと思います。
私たちの暮らしは、プラスチックなしには成り立たないと言っても過言ではありません。
区役所が率先してプラごみ削減に取り組んでいることを区民に知らせ、区民にもマイバッグやマイボトルの持参など、暮らしの中のプラスチックごみ削減を働きかけるためのさらなる取り組みを求めていきます。