いまだに新規原発計画とは⁉

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島原子力発電所の事故から丸8年以上経過しました。
避難指示は徐々に解除され、国は帰還政策をすすめていますが課題は山積です。
ふるさとに帰りたいという気持ちはあっても、放射線被ばくの影響や、子どもたちの学校や転職など避難先での新たな生活基盤ができるなど、事故前のように住民は戻っていません。
農林業、漁業、畜産業などの第一次産業は原発事故の影響が大きく残っています。

人々の暮らしに甚大な被害を及ぼし、環境を破壊する原発事故が起こってもなお、国のエネルギー政策は「原発推進」です。
原則40年の運転期間を20年延長する申請をしたり、新たに原子力発電所を建設する計画まで進めようとしています。

山口県上関町の上関原発建設計画が浮上して37年。いまだに中国電力は計画をあきらめていません。
建設のために中国電力は、海面の埋立免許を山口県に申請しなければなりません。中国電力は、免許の期限が切れる前に延長申請し、山口県はこれを許可し、早くも11年が過ぎました。今回、中国電力が申請した再延長期間は2023年1月までの3年6カ月。

埋め立て工事は2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に中断していますが、今回許可されれば、事故後初めて海上作業が8月にも始まる可能性があると報道されています。

上関町は、福島第1原発事故後は、関連交付金に頼らない町づくりとして、今年4月町営の風力発電を稼働させました。中国電力への売電で年収2億3000万円を見込んでいます。

国は、再生可能エネルギーの普及促進に取り組み、エネルギーシフトすべきであり、中国電力は計画自体を見直すべきです。
みなさんは、どう考えますか?

首都圏で上関原発建設反対の活動に取り組む市民グループが、毎年この時期にイベントを開催します。
直前のお知らせになりましたが、ぜひ、ご参加ください!

トーク&パレード
いらんじゃろう!上関原発2019~ひとも自然も生きものも~

日 時:2019年6月16日(日)13:30~16:00(開場13時、パレード出発16:30)
場 所:明治大学リバティタワー9階 1096教室
参加費:1000円(高校生以下無料)

講演ゲスト
河合弘之さん(弁護士、映画「日本と原発」「日本と再生」監督)
「脱原発・自然エネルギーで日本を変える」

堀田圭介さん(祝島 岩田珈琲店主)
「祝島に移住しました」

昨年は、詩人のアーサー・ビナードさんをゲストに迎えました。