飛行ルートの変更は改めて説明すべき
国際競争力の強化や東京オリンピック・パラリンピックに向けた羽田空港の機能強化について、生活者ネットワークは、住宅密集地の上空を着陸態勢で飛行する国が示したルート案は、落下物や事故など、非常に危険であると指摘してきました。国は、これまでの説明会やホームページに寄せられた意見を受けて、騒音の影響を軽減するために飛行ルートを一部変更する案を4月に発表しました。練馬区の上空にあった2本の飛行ルートについて、1ルートは東側へ移動し、残る1ルートは高度が引き上げられるという修正案が示されました。これによって、23区内では豊島区、北区の上空にも飛行ルートが発生し、板橋区では大きなルート変更になります。
国は、新たに関係する3自治体で説明会を開催します(板橋区は調整中)が、日程などの情報は国交省のホームページでは公開されていません。国に考えを質したところ、区報と関係地域の回覧板で周知すると答えました。しかし、ルートや高度の変更はこれまで説明してきた内容が変わるのですから、少なくともすべての関係自治体の住民に対して改めて説明会を開催すべきと考えます。
飛行ルート案を変更したといっても、落下物や事故の危険を回避できるわけではなく、経済優先で命を軽んじる航空政策は容認できません。生活者ネットワークは、地域ネット間で情報共有し、計画の白紙撤回も含めた見直しを求めていきます。