防災と原発に関するシールアンケートを実施しました

やないシールアンケート4月14日に発生した熊本・大分地震。最初の地震からこれまでに観測された震度1以上の地震は1300回を超えました。熊本市では、まだなお、4000人以上が避難生活を余儀なくされていますが、避難所になっていた学校の授業再開に伴って、避難所の集約のために移転を求められ、不安な思いを抱えている方も少なくありません。

 

 

私たちは、4月29日のつつじフェスタ会場付近で、災害時の避難拠点や備蓄物資、地震と原発についてシールアンケートを実施しました。設問は3問。1時間ほどの間に15組の方に参加していただきました。

①「地域の避難拠点(避難所)を知っていますか」については、10名の方が「知っている」と回答しました。他の自治体の住民の方からは、避難所=公園という答えがありました。

②「自然災害に備えて、何日分の備蓄をしていますか」については、「3日分」と答えた方が最も多かった一方で、「備蓄をしていない」という方も複数いました。

③「国内で唯一稼働中の九州電力川内原発1,2号機の対応についてどう思いますか」については、「不安なので原発は止めてほしい」「即刻稼働を中止してほしい」という答えがほとんどで、「安全が確認されれば稼働してよい」と答えた方は一人もいませんでした。

避難拠点や備蓄に関する回答やお話を伺う中で、今回のシールアンケートにご協力いただいた方は、区の防災についての広報などを気になさっているんだなと感じました。水や食料等の備蓄「3日分」は、最低量であり、可能な限り1週間程度を備蓄するのが望ましいとされています。区では、2015年度に「防災の手引き」を発行し、全戸配布しました。区民一人ひとりが自分の命を守る「自助」、地域の力を結集して助け合う「共助」を呼びかけています。防災課や防災学習センター、区民事務所・出張所で受け取ることができます。また、区のHPからダウンロードできます。日頃の備えの参考にしてください。

また、全国で唯一稼働している九州電力川内原発1,2号機について、原子力規制委員会が停止させる必要はないと判断し、政府も運転を停止させる考えがないことに、「運転停止するべき」と多くの声が上がっています。川内原発の事故発生時の住民の避難計画には、九州新幹線や高速道路を用いることになっています。しかし、今回の地震では鉄道の運転停止や道路の通行止めが発生しています。さらに、原発事故の避難者を受け入れる自治体が被災してるということも考えられ、この避難計画が「絵に描いた餅」であることが明らかになりました。

生活者ネットワークでは、引き続き「防災と原発に関するアンケート」を実施しています。活動レポートなどと一緒に配布していますので、ぜひ、ご協力ください。

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