映画「無音の叫び声」を観て、あらためて非戦を誓う

2016年5月9日 11時03分 | カテゴリー: 平和・人権, 活動報告

IMG_2683ゴールデンウィーク中に、「無音の叫び声」という山形県の農民詩人・木村迪夫氏を追ったドキュメンタリー映画を観ました。 福島第一原発事故による放射性物質汚染と闘う、福島県天栄村の農家の人々の姿を追ったド­キュメンタリー映画「天に栄える村」の監督、原村政樹氏の最新作です。農民詩人とも反戦詩人とも呼ばれる木村迪夫さんの16冊におよぶ詩集は、数々の賞を受賞し、日本農民文学の最高峰と言われています。

 

にほんのひのまる / なだてあがい / かえらぬ / おらがむすこの ちであかい  「祖母のうた」

この詩は、ふたりの息子を戦争で奪われた木村さんの祖母が、戦後亡くなるまでの10年間毎日働きながら歌っていたものの1節です。

農村という共同体社会は、戦争で男手を失った家庭には酷な社会で、木村さん一家もずいぶんつらい思いをしてきたとのことです。女手だけの農家では生産性が上がらず小作から自作になったのに貧困に陥ったこと、共同体の中の一員として認められないこと、働き手として希望した学業をあきらざるを得なかった経験などあったからこそ、反戦への思いが強いのだと思います。

「十年」の1節を紹介します。

オレ達の生きのびた / タと / ハタケのすべてが失せたとて / 死にますまい / もうどんなことがおころうと / 人類家庭におとずれた / センソウという / かくもいたいけな悲劇ほど / 長つづきはしないだろうから  (詩集『わが八月十五日』より)

映画に収めきれなかったエピソードをまとめた、原村監督の編著「無音の叫び声」の中で、

「”父が、息子が、夫が戦死したら、家族が生涯、暗闇のどん底に陥る”という庶民が負わされる現実が語られていない。わたしたちひとりひとりが、”もし自分が、自分の夫が、自分の子どもが、自分の父が戦死したら”と、想像してみて欲しい、と、木村さんの詩は訴えている」と記しています。

これまで、東京大空襲や学童疎開など都会で暮らす人々の戦中・戦後体験は両親(主に父親)から聞いていました。この映画を観ることで、農村での戦争体験も悲惨で、戦争によって運命が変わってしまうのは同じことだと改めて感じました。

 

昨年9月19日に可決成立、今年3月29日に施行された「安全保障関連法」。日本が戦争できる国へと舵をきっている現状に危機感を持ち、多くの市民が廃止に向けて行動しています。憲法記念日の5月3日、有明防災公園での「5.3憲法集会」には、約5万人が結集。練馬からも多くの仲間が参加しました。練馬・生活者ネットワークは、午前中は毎年区内の「9条の会」が主催する憲法アピールに参加。わたしは、大泉学園駅南口デッキでの「大泉9条の会」主催のリレートークに参加しました。午後は、区内4か所(大泉学園駅北口、石神井公園駅、光が丘IMA前、練馬駅ロータリー)で遊説し、「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」を呼びかけました。「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」は、5月19日に国会に請願として提出するそうですが、2000万人をめざして6月30日まで継続することになりました。

70年前、「二度と戦争はしない」と誓い、恒久の平和を念願してつくられた憲法をもつ日本こそが、非武装で世界平和をめざすべきだと思います。

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