区立防災学習センターを見学してきました

 東日本大震災から丸3年が過ぎました。震災当時、非常食の準備や避難経路の確認など多くの方が防災意識を高めたと思います。3年経った今、その意識が薄れているということはないでしょうか?

 4月1日にオープンした「練馬区立防災学習センター」を見学してきました。光が丘第二小学校跡施設を活用して、防災に関する知識や技術を学び、家庭や地域で活かせるように、防災に関する各種の講座や展示、相談等を行っています。たとえば、場所や家具に応じた家具の固定具の選び方や、避難拠点にある組立トイレやバーナーなどの資器材がコンパクトに展示されていました。避難所の一人当たりのスペースは2㎡を目安にすると説明を受け、囲いの中に入ってみましたが、体の大きい人にとっては窮屈に感じるのではないかと思いました。

 生活者ネットワークは災害対策に女性・子どもの視点を取り入れるよう提案してきました。2013年3月に策定された第29次練馬区地域防災計画には「第11章 女性の視点による災害対策の推進」の中に「女性の視点を取り入れる」ことが明記されました。しかし、女性の意見を取り入れるためには、防災計画の見直しや避難所運営マニュアル策定などに女性の参画がなければ進みません。条例に女性の参加を位置づけるとともに、政策や方針決定過程に女性や子どもの視点を生かすことを提案していきます。 

また、2012年度から実施している「ねりま防災カレッジ事業」では、防災に関する知識や技術を学び、地震の発生時に家庭や地域で適切な行動ができるように、防災に関するコース制の講座や体験型講座を実施しています。災害時に、一人でも多くの人が「助ける人」になることで、災害に強いまちづくりにつながっていくのではないでしょうか。

 見学の最後に日ごろから気になっていることを伝えてきました。区内の新しい施設では暖房便座を導入するところが増えています。便座のふたを閉めることが省エネにつながることを表示して、防災とともに省エネの意識も高めることにも、練馬区として取り組んでほしいと思います。

防災学習センターは、開館時間中(10時~18時。年末年始と月曜日は休み)は誰でも自由に見学できます。事前に申し込んでおくと、希望に応じたプログラムに沿った説明や体験を受けることができます。職員に相談することをおすすめします。