2024年を振り返って

大晦日を迎えました。

防災を考える1年

今年は、元日に最大震度7を観測した能登半島地震が発生し、大きな被害が生じました。いまだに水道などのライフラインの復旧も道半ばという状況です。
練馬区は、2024年度予算編成において、災害対策にも積極的に予算を計上しました。区民の皆さんにとっても災害対策の必要性を実感したのではないでしょうか。練馬・生活者ネットワーク主催の防災企画にも大勢の参加がありました。
都立光が丘公園の防災ウォッチング
「個別避難計画」をきっかけに共助を考える
都立練馬城址公園で防災学習

民主主義を考える1年

今年は都知事選挙、衆議院議員選挙とふたつの大きな選挙がありました。
公序良俗に反するポスターや一部の政治団体による公営掲示板のポスタージャックなど、これまでに例を見ない選挙になった都知事選挙。
衆議院議員選挙では、自公政権にNOが突き付けられた結果、30年ぶりの少数与党による政権運営になりました。これまでの閣議決定で国会での議論を軽視し、最後は数の力で押し進めてきた強引な政治が長らく続いてきましたが、国民のために熟慮する国会へ、国政になることを望みます。

兵庫県知事選で顕著になった、YoutubeやSNSなどのネット上での過激な誹謗中傷やフェイク情報の発信。公職選挙法の見直しの検討と共に、有権者としても、冷静に候補者を選ぶ姿勢、さらにいえば、国政や地域の政治に関心を寄せることが求められているのだと感じています。

学びの1年

今年は、一泊2日で関西方面を視察しました。
子どもの権利条例を制定し市政や教育現場に取り入れている大阪府泉南市の取り組み

NPO法人女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべの女性若者支援の取り組みと「六甲ウイメンズハウス」
滋賀県のグリーンインフラの取組

また、区の不登校対策や6月に開設した東京都練馬児童相談所の視察、NPO法人練馬人権センターのフィールドワークなど、学びの多い充実した1年になりました。政策提案にも活かしています。

世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻開始から約3年、1年以上続くイスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘など、世界各地で暴力による支配が後を絶たず、多くの犠牲者が出ています。一刻も早く停戦することを願って止みません。
国内では、「台湾有事」を理由に防衛能力の強化が進められています。
福祉も教育も平和であってこそ。戦争が始まれば真っ先に犠牲になるのは子どもや女性、高齢者や障害を持つ方など弱い立場に置かれた人たちです。

練馬・生活者ネットワークは、反戦平和を掲げ、環境・福祉優先のまちづくりを提案していきます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年12月31日
やない克子

毎年、区内の活動団体が参加する「市民望年会」。政治や政治家を「生活を良くする道具として使いこなそう」と挨拶しました