都立光が丘公園の防災ウォッチング

元日に発生した能登半島地震によって、あらためて災害対策を見直している人も多いのではないかと思います。10日ほど前に栃木県、埼玉県で最大震度5弱を観測する強い地震があり、練馬でも縦揺れを感じました。

都内には、63か所の防災公園があり(2023年7月現在)、そのうち5か所(光が丘、城北中央、練馬城址、石神井、大泉中央)が区内にあります

3月27日(水)、おとな13名、子ども5名で都立光が丘公園の防災機能を見学しました。
①公園サービスセンター前災害用掲示板
②給水活動スペース
③ヘリコプター離発着場(陸上競技場)
④防災倉庫
⑤かまどベンチ
⑥マンホール型トイレ

災害用掲示板
普段は隠れている、中央の白いスペースがホワイトボードになっていて、災害時には、掲示板をスライドさせてホワイトボードを情報伝達に活用します。

給水活動スペース
野球場と陸上競技場の地下に20万㎥(25mプール×800杯分)の貯水槽があります。通常は浄水場からの水を一時貯留し、23区に配水されています。
給水活動スペースは3か所。災害時は配水管を直結し、応急給水拠点になります。

ヘリコプター離発着場
災害時は陸上競技場が、ヘリコプターの離発着場に。但し、地下に貯留槽があるため、重量2t以下のヘリしか着陸できないので、主に災害用物資の搬入に使われるのではないかとのことでした。

かまどベンチ
かまどベンチは、芝生広場に3か所、合計18基設置されています。
以前は、バーベキュー広場に隣接していた(以前に見学したときはここでした)のですが、利用者のいたずらでベンチの上で火を使い燃やしてしまう事件があり、芝生広場の方に移転したとのことです。
座面を外す六角レンチや燃料などは、かつての売店を転用した防災倉庫に収められており、地域の活動団体が定期的に訓練しています。

マンホール型トイレ
災害時にマンホールのふたを外して、仮設の便器、テントをかけて使用。光が丘公園にある3か所52穴のマンホールトイレは、すべて地下に汚物を貯めるピット式で、下水管が破損していても使用可能です。但し、汲み取りをしなければやがていっぱいになります・・・。
マンホールトイレの容量は約97500人分(52穴の総量約195㎥、し尿量1人当たり約2ℓ/日)です。
公園周辺エリアの人口は、約55000人。避難者数を加えると・・・
携帯トイレの備蓄が必要ですね。

和式としても使えます

サービスセンター制作のリーフレットをパネルにしたもの。ぜひ、多くの人に見てもらいたい!

東京都や練馬区の災害対策を聞いてもらっているところ

都立公園ということで、都議会議員の岩永やす代さんを通じて効果的、効率的な見学を依頼しました。当日は、建設局公園緑地部や東京都公園協会の防災公園担当の職員5名が同行してくれたことで、公園内を移動しながら各々質疑できたことが良かったと思います。
区内の他の防災公園も見学したいと思いました。

見学をご希望の方は、ぜひ、ご連絡ください。いっしょに企画しましょう。

最後は、バードサンクチュアリも見学させてもらいました
左から、岩永都議、やない、山﨑まりも区議