018サポートの申請開始。すべての子どもを支援するというけれど・・・
10月16日追記しました。
都内在住の0歳から18歳までの子どもを対象に、月額5,000円(年間最大60,000円)を支給する「018(ゼロイチハチ)サポート」の申請受付が始まりました。
対象となる家庭あてに、9月中に東京都から通知が郵送されるとのことです。
申請は、原則オンラインで。
・安心して子育てができる世の中へ
・すべての子供たちの成長を切れ目なく支えていく
・子育てに希望が持てる、子供の笑顔があふれる社会を実現
・学びなど子供の育ちを切れ目なくサポートし「子育てのしやすい東京」を実現
お知らせチラシやホームページには、上記のような文言が並んでいます。
今回は、所得制限がないので、一見すると「すべての子ども」が対象になっていると捉えられがちです。
ところが・・・
生活保護世帯では、給付金が収入として認定されるため、満額を受け取ることができません。
これでは、格差がますます拡大するのではないでしょうか。これで子育てに希望が持てるでしょうか。
東京都の担当課に確認したところ、国と調整したが今回はこのままの制度で実施すると。
自治体の給付金についての課税や収入認定については、昨年度の区の補正予算で質疑したことをまとめたのでこちらをご覧ください。
小池都知事が本給付事業を打ち出した後、詳細が示されるまでの間に議会で質問する機会がなかったとのことです。
申請期限の12月15日(金曜日)まで、まだ時間があります。都は、国と粘り強く交渉して「収入認定」から除外するよう求めるべきです。
また、都議会でも取り上げ、制度の改善を求めてほしいと思います。
(課税については、対象の子どもの所得になり、1年間の所得が018サポート給付金のみの場合は、課税されないとのことです)
※10月16日 追記
10月13日付け朝日新聞より(抜粋)
給付金を生活保護世帯の「収入」の認定から外す方向で調整していることが12日、都への取材でわかった。現行制度では、収入認定された分だけ生活保護費が減額されるため、都が国に特例を要望していた。
都によると、小池知事が11日に厚労相と面会し「今年度については収入認定から除外する方向で調整したい」と伝えられたという。今後、具体的に詰めの調整をする。
区の担当課に確認したところ、「報道以上の、具体的なことは伝えられていない。給付時期の来年1月までに何らかの通知があるのではないか」とのことでした。