事業者は正確な表記を~外環シールドマシン位置~
2月3日、大泉ジャンクション部の北行きトンネルを掘進するシールドマシンが、事業用地の外側への掘進を始めました。
掘進開始位置から事業用地の境目までの距離が約1265メートル。
事業者への事前の聞き取りで、2月1日~8日の掘進作業で事業用地外に出る予定になっていることがわかっていましたので、特にここ数日は、東京外環プロジェクトのシールドマシンの位置を示すサイトのチェックを忘れないように気を付けていました。
2月3日、いつものようにサイトをチェックすると、掘進距離は1266メートルになっているのに、マシンのイラストは事業用地内に留まっているのです。
事業用地の境目の距離はどこにも明記されていないので、サイトを見ただけでは、事業用地内に留まっているとしか読み取れず、誤った情報を公開していると言わざるを得ません。
事業用地の外に出ることは、歩行者や車両が通行する道路の下をシールドマシンが掘進するということです。そして、その先には、陥没事故が起きた調布市と同じように住宅の真下を通る地域に近づくということです。
事業者は「再発防止対策マニュアル」に則って慎重に掘進すると言っていますが、周辺住民への正確な情報提供が大前提のはずです。
「速やかに正確な表記に修正すべき」と事業者に指摘したところ、初めは「システム上の問題。次の更新の時にイラストの位置が動く」などと言い訳するばかり。「住民軽視、陥没事故を起こした重大さの認識に欠ける」とさらに強く指摘して、ようやく、誤解を招く表現であると認め、修正に応じました。
しかし、指摘しなかったらそのままだったのかと思うと、住民軽視の不誠実極まりない態度に事業者への不信は高まるばかりです。