大泉ジャンクションのシールドマシン、掘進再開へ
2020年10月の調布市の陥没事故を受けて約1年半停止していた大泉ジャンクション事業用地内のシールドマシンが、再掘進したのが今年の2月25日。
その後、2か月も経たないうちに、外環道工事のために設計・設置した地中壁の鋼材にシールドマシンが接触し、カッタービットをはじめとする部品が損傷、掘進を停止する事故が発生しました。
シールドマシンの補修に約半年かかると説明していたので、補修完了(再掘進)時期を気にしていたところ、10月21日(金)午後、東京外環プロジェクトのサイトで「補修作業が完了し、11月1日以降に再掘進する」ことが公表されました。
不誠実な資料提供
「シールドマシンの損傷と補修の状況」や「掘進再開」について、周辺住民の方へ説明するオープンハウスで説明を受けてきました。
受付けを済ませ会場に入っても、資料を請求しなければ提供しない
渡された資料に問合せ先が明記されていない
など、説明する気があるのだろうかと不信感を持ちました。
明日以降の対応に改善を求めました。
また、補修作業にかかった費用について質問したところ
まず、補修作業を完了させるのが最優先。機材や部品の調達、人件費など今から積み上げていくので、現段階で金額は答えられないとのこと。概算見積もりもできていないのかと疑問です。
補修費用がいつ明確になるのか、後日確認したいと思います。
そして、何より、シールドマシンと鋼材の接触を「事象」と表現していることは大問題です。
「大変なことだと考えている」と事業者は言いますが、「事象」と「事故」では受ける印象はまったく異なります。事故を矮小化しているのではないかと考えているのは私だけではありません。
「事業用地に出る際はあらためて説明する」というが・・・
停止していた南行トンネル工事のシールドマシンの位置から、事業用地に出る手前(前原交差点付近)までの距離は約600メートル。
陥没事故の後に発表された「再発防止対策」に則って、2月25日から掘進再開した際には1か月で約70メートル掘進したとのこと。「600メートルの距離を掘進するのに(順調にいっても)9か月はかかるのではないか」と説明を受けました。
1年以内には、事業用地の外側にシールドマシンが進むことが考えられるということです。
事業者が示す資料には「事業用地外で掘進を行う場合は、あらためて説明の場を設けさせていただきます」とありますが、個別に対応するオープンハウスではなく、教室型の説明会にすべきです。
オープンハウスは残り3日間。日程は下記のとおりです。
10月24日(月)15~19時、28日(金)15~19時、29日(土)13~17時
会場:相談窓口(練馬区石神井台8‐42番地 前原交差点脇)