「障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例」制定へ

区議会第二回定例会に提出された「障害者の意思疎通と手話言語の普及に関する条例」の議案は、保健福祉委員会で審議し、6月16日に委員会に所属する全会派一致で可決されました。
6月21日の本会議で可決、成立する予定です。

共生社会の実現を

目指すのは、障害者一人ひとりの障害特性に応じた多様な意思疎通手段を充実することにより、障害者の社会参加を促進し、障害の有無にかかわらず誰もが人格と個性を尊重し合う共生社会の実現です。

区民からの意見で名称変更に!

23区中16区は、すでに手話言語や意思疎通に関する条例を制定しています。
2021年3月から検討が始まった「練馬区障害者の意思疎通に関する条例」。約1年かけて検討が進められ、2022年2月に素案が示されました。

区民意見募集制度による素案への意見の提出は、20名・10団体より126件。

「手話が言語であること」を明記すべき、という意見が多数寄せられました。
素案の段階で、「手話が言語であることの理解の促進は、手話がろう者にとって、日常生活を営むうえで重要な独自の言語であるという認識のもとに行われること」が基本理念のひとつとしてあげられていましたが、内容をより明確に表すように「意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例」という条例名になりました。

多様な意思疎通手段

手話、点字、要約筆記、筆談、「やさしい日本語」などの平易な表現、図、写真など
ICTを活用した情報支援機器(目線でのパソコン操作など)
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条例制定でさらに区民の理解促進を

区は、7月に区民・事業者向けに様々な生活場面ごとに具体例を示したコミュニケーションガイドブックを作成します。このガイドブックを活用し、小売店などの事業者向けの研修や区民向けの「(仮称)コミュニケーションパートナー養成講座」を実施する計画です。