5.3憲法大行動in練馬

憲法記念日の5月3日、練馬区内の複数個所で地域の9条の会が中心となって憲法をアピールしました。
私は、練馬駅の憲法リレートークに参加しました。

日本国憲法は1947年5月3日に施行されたので、今年は74回目の記念日です。

コロナに乗じた改憲するな

また、今年は、2011年4月に自民党が憲法改正草案を発表してからちょうど10年。
人権をないがしろにし、日本を戦争ができる国にする自民党改憲草案に多くの人々が驚き、「憲法改正などとんでもない」と考えました。その後、特定秘密保護法や憲法9条の解釈改憲、安保関連法制定と国会の数の力で推し進められてきたことに危機感を感じて、数年が経過しました。

新型コロナウイルス感染症の拡大で、日々の暮らしは感染予防にエネルギーを割かれ、大なり小なり我慢を強いられる状況が1年以上も続いています。
その感染症対策でも人権が制限されようとしている、私はそう感じています。

感染症拡大のために経済が停滞して、暮らしに大きな影響が出ている人は少なくありません。3回目の緊急事態宣言が出されましたが、困窮する方への補償はまったく不十分です。
財政が厳しいと言っている一方で、防衛予算は5兆3400億円。7年連続で過去最大を更新しています。これは、戦力の不保持を謳う憲法9条だけでなく、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と謳う憲法25条にも反するものではないか、私はそう考えます。

感染症対策のためには、災害時の内閣への権限強化などを定めた「緊急事態条項」が必要であるというような発言があり、コロナ禍で改憲を加速させるのではないかと危惧します。

憲法を守るのは誰か?

憲法カフェなどの集まりで、「国民は憲法を守らなくてはいけないか?」というクイズを出すと、相当数の方が〇、つまり「国民は憲法を守らなければならない」と答えるとのことです。

憲法は、国家権力を縛るためのものであって国民を縛るものではないこと、
私たち自身が国家権力に対して「憲法を尊重し守らせる」側なのだということを
多くの人に知ってほしいと思います。

生活者ネット9条の会は、毎月9日の12時から13時、練馬駅前で「9条スタンディング」をおこなっています。
「戦争はしない 原発はいらない」の横断幕を掲げているのは、戦争も原発も人権をないがしろにする最たるものだからです。

基本的人権の尊重
国民主権
平和主義
憲法の基本原理が当たり前の社会を実現することこそ、政治家の使命なのではないかと考えます。