羽田空港新ルートの中止を求める署名を提出

羽田新ルートについて、超党派の国会議員による国交省との意見交換の場に同席しました。また、その場で、自治体を超えて連携して集めた「羽田新ルートの中止を求める」署名4467筆を提出しました。

地域で活動する市民団体は、年頭から街頭宣伝やデモ、講演会などの企画を立てて署名活動の準備を進めてきました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でほとんどが中止を余儀なくされ、どれだけの署名が集められるだろうかと心配していました。
このような状況の中で、4467筆の署名が集まったのは、それだけ関心が高まっている証拠だと思います。

練馬からは、STOP!羽田新ルート・練馬の会が190筆、練馬・生活者ネットワークが163筆を第1弾として提出しました(その後も着実に集まっています)。

さて、肝心の議員との意見交換では・・・

①コロナ禍で激減した航空需要。観光目的の旅行だけでなく、在宅ワークなどの仕事の仕方も変わったのだから、「増便が必要なのか」と言うところから検討が必要ではないか。
回答:増便に向けて、空港でのPCR検査体制を強化していく
あくまでも増便ありき。話がまったくかみ合わず。

②本格運用以降の騒音値がいまだに公表されていない理由とスケジュールは。
回答:騒音のデータは蓄積しているが、判別作業に時間がかかっている。公表の見通しはたっていない。
「判別作業」をあとから確認したところ、視覚障がい者用の信号音や車の走行音など日常の音との区別だと。

③地元の公明党議員の「固定化させない要請」を受けて国交大臣が設置したとされる「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」では何を検討しているのか。
回答:滑走路の使い方は変えない。安全な着陸のために技術的にどのようなルート(飛行)が可能なのか検討する。
都心上空を低空飛行することに変わりはないことは確か。

他にも、市民団体の方や自治体議員、航空評論家の杉江弘氏が質問しましたが、いずれも納得できるような回答は得られませんでした。

事前に質問事項を提出していたにも関わらず、説明や回答はまったく要領を得ず、意図的にはぐらかそうとしているのではないかとさえ感じました。
出席した国会議員の「文書で回答すべき」と言う発言があったので、入手できた折にはお知らせします。

生活者ネットワークは、引き続き都心上空を低空飛行する羽田新ルートの見直しを求めていきます。署名も集めていますので、ご協力していただける方は、このホームページの「お問い合わせ」からご連絡をお願いします。

当日参加した国会議員は次の通り
海江田万里 衆院議員(立民)木村英子 参院議員(れいわ)小池晃 参院議員(共産)初鹿明博 衆院議員(無所属)福島瑞穂 参院議員(社民)松原仁 衆院議員(無所属)山添拓 参院議員(共産)

「羽田問題解決プロジェクト」世話人、大村究氏(左)、羽田増便による都心低空飛行ルートに反対する品川区民の会」代表、秋田操氏(中央)より、4467筆の署名が国交省に手渡された。

れいわ新鮮組木村英子議員は、音を頼りに行動する視覚障がい者への影響を指摘。

生活者ネットワークの仲間と署名の重さを実感。左から、吉田由美子品川区議、やない、村上のりこ前豊島区議

航空評論家の杉江弘氏と