羽田新ルート運用前、区内最後の説明会

都心上空を低空飛行で縦断する新ルートが、いよいよ3月29日から運用される予定です。

昨年11月18日の練馬区役所を皮切りに、運用前最後になるであろう第6フェーズの説明会が開催されています。
区内では、今月18日(土)午後2時から午後5時まで、光が丘区民センター2階集会洋室(光が丘2丁目9番6号)で開催されるのが国交省職員による最後の説明の場になります。

国交省は、「騒音影響の低減を図る」ために、滑走路へ降下する角度を国際標準の3度から3.5度に引き上げると発表しました。
しかし、この降下角変更は、ジェットコースター並みの急降下で「尻もち事故」などのリスクが高まること、パイロットは高度で煩雑な操作を要求されることなどが専門家から指摘されています。
11月の説明会で質問しましたが、「そんなに難しくないですよ」と、パイロットの経験もない職員が答えたことに、本当に危険性を認識しているのだろうかと疑問を持ちました。

さらに、この降下角の変更が横田空域に関係しているという報道もあります。
新ルートの一部は、米軍が管理する横田空域を飛行しますが、例外的に日本側が一元的に管制をおこなうことが日米間で合意された経緯があります。
横田基地の東側に位置するこの空域は「ハイ・トラフィック・エリア」と呼ばれ、横田基地だけではなくキャンプ座間や厚木基地を離発着する米軍機の飛行が込み合っていると見られているそうです。
米軍機との垂直間隔を空けるために、高架角度を変更したのではないかという疑惑があるとのことです。

また、1月30日から始まる「実機飛行確認」は、乗客を乗せた旅客機で新ルートを飛行させるというのです。しかも、南風が少ないこの時期、条件が整わず実機飛行ができなくても、予定通り3月29日からは新ルートで運用すると説明を受けました。

計画発表から、住民の疑問には何一つ応えられず、不信感は膨れ上がるばかり。
生活者ネットワークは諦めずに計画の見直しを求めていきます。

1月4日、新ルート直下の東海七福神巡りに参加。旧東海道を歩き、新ルートの見直しをアピールしました。