賛否が分かれても「区議会は」と表記して良いの?「賀詞奉呈」

2019年第3回定例会最終日(10月11日)、「天皇陛下御即位に当たっての賀詞奉呈について」議員提出議案が提出されました。

この議案は、区議会の総意として、新天皇即位を祝う賀詞を贈るという趣旨です。
賛成42、反対8で可決、生活者ネットワークは反対しました。

提案者からは「天皇即位の礼ではなく、即位に対してのお祝いの言葉だ」と説明がありましたが、なぜ6月議会ではなく今頃なのかと疑問は残ります。

天皇即位に対するお祝いの気持ちというのは極めて個人的なものであり、内心の自由に関わる問題であると私たちは考えます。
また、天皇の退位、即位に関わる慶祝ムードに対して、天皇の代替わりと元号、宗教上、政教分離、天皇制などさまざまな視点で違和感を持つ区民は少なくありません。
区民からも「奉祝決議をあげないように」と要請がありました。

さらに、新天皇の即位は区政や議会に関する案件でもありません。

生活者ネットワークとしては、さまざまな考えを持つ区民の付託を受けた議員、区議会が「天皇即位に際して賀詞を贈ること」は、議案としてなじまないと考え、反対しました。