一般質問「香りの害」、その後どうなった?

2/1から始まった練馬区議会第1回定例会。
一般質問は、生活者ネットワークを代表して3日目の2/6のトップバッターで、質問に立ちました。

8項目にわたる質問の中の、「香りの害への対策について」のその後のご報告です。

質問:香りの害をきっかけにさまざまな化学物質に反応する化学物質過敏症を発症した方が、「もっと早くから知っていれば発症を防げたかもしれない。同じような人を増やさないためには周りに知ってもらうことが必要」と最寄りの保健相談所に行ったところ、「香りの被害を担当する部署はわからない、相談は消費生活センターへと言われた。消費生活センターでは相談があったことは記録として残すが、健康相談は保健相談所へと言われ、誠実さを感じられなかった」と嘆いていました。昨年の決算特別委員会では、区民への啓発を求めましたが、香りの害に苦しむ当事者のためだけでなく、合成香料などの化学物質が原因の健康被害を予防するためにも、周知・啓発は待ったなしです。
公共施設のポスター掲示などで「香りの害」の啓発をおこなっている自治体が増えています。練馬区としても、環境、健康、教育の部門が連携して「区民の健康をまもる」視点で対策に取り組むべきです。区の考えは。

健康部長:保健相談所では様々な相談をお受けしたおり、お話の区民の方には、化学物質過敏症に起因するご相談として約1時間にわたり丁寧にお話を伺いました。「化学物質過敏症について区民に周知してほしい」とのご要望を受け止め、参考資料を保健相談所に配置するなど、検討を進めています。
消費生活センターでも、消費者の視点に立って、香りの害についての相談を受けるとともに消費者だよりに特集記事を掲載するなど周知・啓発を行ってまいります。
製品に含まれる化学物質に起因する問題については、製造・販売事業者が責任をもって消費者に対応することが基本ですが、区としても相談内容に応じて各部署が連携して対応してまいります。

さて、検討の結果どうなった?
その「参考資料」とは何ぞや?
2015年5月発行の消費者だより「ぷりずむ」第229号のP4~5「香りつき柔軟剤のにおい、迷惑をかけていませんか?の記事のことでした。

気になる「配置状況」は?
6か所ある保健相談所の内、3か所確認してきました。

まず、大泉保健相談所

入り口左手に、区からの情報誌のラックがあり、消費者だより「ぷりずむ」もありました。
が、最新のぷりずむが前にあるので、該当のぷりずむは隠れてしまっています。残念!

写真を撮るために引き出しました。「香りつき柔軟剤のにおい」にマーキングしてありました。

館内はどうかな? 掲示板にぷりずむの該当ページがそのまま掲示してあるだけ。

次は、区民からの相談を受けた 石神井保健相談所
さんざん探し回ったあげく、受付カウンター近くの掲示板に貼りだしてあるのを発見。
おそらく、目立つようにカラーコピーしてなおかつ、拡大してくれたんですね。
でも・・・。

3か所目は、区役所近くの 豊玉保健相談所
白黒コピーが貼ってあるだけ。印字も薄くて、近寄らないと読めませんでした。

残念ながら、どこも「とりあえず、やりました」という感満載。
タイトルもない為に、何のお知らせかもわかりません。これで「周知・啓発」といえるのでしょうか⁉
お住いの最寄りの保健相談所の様子をお知らせいただけませんか。

来年度予算でどのような事業に取り組むのか(取り組まないのか)、引き続き注目していきます。

給食の白衣問題については、また後日。