避難拠点訓練を見学

9月7日から練馬区第3回定例会が始まりました。
今年は梅雨明け後、一気に気温が上がり連日猛暑日が続き、全国各地で熱中症による事故の報道が繰り返されました。また、暑さと共に、大きな災害に見舞われた夏でした。

6月 震度6を観測した大阪府北部を震源とする地震
7月 西日本に大きな被害が出た豪雨及び台風第12号による災害
8月 台風19・20号
9月 四国や近畿地方を襲った台風21号 震度7を観測した北海道胆振東部地震

8月27日の集中豪雨では練馬区内でも床上・床下浸水の被害が出ました。

被災された皆さまにお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。避難所や仮設住宅での暮らしは、多くの方が不安や不便を感じる毎日だと思います。1日も早く普段の生活に戻れるように願っています。

災害を他人事せずに、多くの方が関心を持ち、それぞれの生活に合った防災に取り組むことが必要です。

練馬区では、災害時における避難拠点の初動対応力の向上および災害対策本部との連絡体制の円滑化や区民の防災意識・災害対応力の向上のために震災総合訓練が実施されました。
9月8日(土)13:00~17:00 避難拠点訓練
9月9日(日)10:00~12:30 防災フェスタ

起震車やはしご車の体験などができた「防災フェスタ」は約2400名の区民の参加があったそうです。参加された皆さんには、ぜひご自宅での備蓄品のチェックや災害時の連絡方法などご家族で共有していただきたいと思います。

避難拠点訓練を見学

練馬区では、区立小中学校99か所が避難拠点に指定されています。震度5以上の地震が発生した場合に開設され、避難所と防災活動の拠点になります。
各拠点では、区や学校の職員で構成する「避難拠点要員」と地域住民で構成する「避難拠点運営連絡会」によって避難者の支援が活動がおこなわれます。

9月8日に見学した避難拠点訓練では、
「避難拠点開設キット」を使って、避難拠点要員・運営連絡会の参集人数の確認、学校施設の安全確認、避難拠点の開設宣言、開設情報を災害対策本部へ連絡するまでを実践する「基本訓練」
学校の図面を使った「HUG(避難所運営ゲーム)」を体験する「選択訓練」に取り組んでいました(訓練途中で早退したので、「学校トイレの使用可否の確認」などの他の訓練も実施していたかもしれません)。

基本訓練でわかったことは、「避難拠点の開設までに時間がかかる」ということです。校舎の安全確認が済むまでは避難者を校舎内に入れることはできません。雨天の場合の待機場所のことなども考えておく必要があります。

HUGでは「どこに受付を置くか」「車いす利用者など配慮が必要な方の避難場所はどこが適しているか」など、学校の先生方は校舎の配置が頭に入っているので、次々とすすめることができていました。「喫煙場所はどうするか?」「この際、禁煙してもらいましょう」という会話が聞こえてきて、思わず笑ってしまいました。

参加していた避難拠点要員には近くの保育所の職員がいて、平日の昼間だったら、教員も保育士もそれぞれ子どもたちの対応で避難拠点運営には関われません。ほかの職員もすぐに職場を離れることはできないでしょう。
やはり、地域住民で構成する運営連絡会との連携は欠かせません。さらに、非常時には地域の方の協力がなければ避難拠点を運営していくことはできないと思います。
地域の人にも広く呼び掛けて避難訓練をする必要を感じました。

9月1日付けの区報は防災特集が組まれています。ぜひ、ご一読を。