クレジットカード決済で寄付が可能に
5月29日の企画総務委員会で、インターネットによる寄付金の申し込みとクレジットカード納付を開始すると報告がありました。
現在は、
①寄付の申し出
②区から申込書の送付
③申込書の提出
④区から納付書を送付
⑤納付書を使って金融機関へ払い込む
⑥金融機関から区へ納付通知
という手続きになっています。
この手続きのほかに、寄付金申込者の利便性を向上させるために、6月からはインターネットで申し込み、クレジットカード決済による納付も可能なります。
昨年度は、1,000万円以上の寄付が4件あったそうですが、高額寄付を除くと、ここ数年の状況は、1年間に約20件前後、およそ400万円の寄付が寄せられているとのことです。
気になるのがこのしくみに要する費用です。
初期導入費用 32,400円(税込)
基本利用料 月額5,670円(税込)
システム利用料 クレジット納付額の1%相当額+消費税
1万円寄付をしたとすると108円、10万円で1,080円差し引かれる形になりますね。
ちなみに、従来通りの寄付の場合、区が負担する納付手数料は寄付金の額に関わらず2円だそうです。
ふるさと納税によって失われる住民税の額は年々増加しており、財政運営に影響を与えかねない状況に区は危機感を示しています。
寄付金の申し込み先の「株式会社トラストバンク」は、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営している会社です。ふるさと納税に危機感を持っているのに、それを運営する会社を通して、区への寄付の新しいしくみを提供するというのは何とも皮肉です。
区は、今回の取り組みで寄付金の手続きを簡素化し、少額でもより多くの方から寄付を募りたいという考えなのでしょうか。
寄付してくださった方の要望を反映する運用を求めていきます。