生活者に向きあった都政運営を
17日間の都知事選挙が終わり、小池百合子氏が新都知事に当選しました。投票率59.73%は、前回の都知事選から14ポイント近く上がっています。練馬区の投票率は、東京平均を上回る61.14%(13.21ポイントアップ)でした。
生活者ネットワークは、1300万都民が暮らすまち・東京を、「市民参加が豊かに保障されるまち」「支えあい、分かちあう生活のまち」にするために、鳥越俊太郎候補を推薦し、おおぜいの市民とともに全力で取り組みました。4年間に3人の知事が任期途中で辞任、そのうち2名が「政治とカネ」の問題で、退陣を迫られた事態に、今度こそ、暮らしの場、生活者の場から都政を変えたいと考えました。新都知事は「都政を大改革」すると訴え、290万人余りの支持を得たわけですが、現都政に疑問・不満を抱える都民の意思の表れだと感じました。「都民が決める。都民と進める。」というスローガンのとおりに、都民のさまざまな声をしっかり聴き、自分の意と異なる都民にも真摯に向き合った都政運営を要望します。
新都知事には、誰も経験したことが無い超高齢化社会への施策、待機児童対策をはじめとする子ども施策など早急に取り組まなければならない生活の課題が山積しています。規制緩和で対処するのではなく都民に寄り添った課題解決を求めていきます。東京オリンピック・パラリンピック開催については、基盤整備優先で多額の税金を注ぎ込むことのないように、また、当初の理念であったコンパクト五輪の実現を求めていきたいと思います。
投票率が上がったとはいえ、依然として4割近くの「もの言わぬ・言えぬ票」があることは、選挙制度そのものの課題だと思います。生活者ネットが訴えてきた「お任せにしない政治」の実現のためには、市民の政治参加をすすめていかなければなりません。有権者一人ひとりが、区政・都政に関心を持ち、政治家(首長・議員)の言動をチェックできるように、情報提供などに努め活動していきます。