防災対策の確認を
熊本地震で被災された皆さまにお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。14日の最大震度7の地震以来、19日までの間に震度1以上の地震が660回以上発生しています。被災された多くの方が不安な毎日だと思います。1日も早く普段の生活に戻れるように願っています。
今回の震災では、指定された避難場所以外に避難した方への支援が遅れてしまう事態が起こりました。練馬区では、震度5弱以上の地震が発生して、学校の建物が安全な場合に、区立小中学校99校に避難拠点が開設されます。避難拠点には、700人×1日分の食料や飲料が備蓄されています。区では、自宅に支障が無い場合はなるべく自宅で過ごすこと(自助)を想定しています。しかし、今回の地震のように、想定を超える事態になった場合にどのように対応していくか、あらためて見直すことも必要ではないかと感じました。区では、「地震に備える」として避難拠点をはじめ、防災地図や防災グッズの紹介、耐震化への助成制度などさまざまな情報を提供しています。この機会にぜひ確認してほしいと思います。
避難拠点運営については、避難拠点要員として任命されている区の職員だけではなく、地域住民による「避難拠点運営連絡会」の協力が欠かせません。しかし、避難拠点によって活動が活発なところとそうでないところとさまざまです。また、運営連絡会の構成メンバーの高齢化も課題です。多くの住民が関心を持ち、地域での防災活動が活発になるようにはたらきかけていきます。
被災地では、家屋の倒壊によって大きな被害が出ました。スムーズな救援活動のために都市計画道路が必要だと言われていますが、大規模な地震がいつ起こるかは予測できません。したがって、耐震化を促進することが短期間できる災害対策であると考えます。耐震診断や助成制度を知らせる工夫と制度そのものの充実を求めていきます。
東日本大震災から6年目。防災意識が薄れているということはないでしょうか。あらためて、日ごろの備えを見直す機会にしてほしいと思います。生活者ネットワークでは、地域の実情や要望に応じた防災の出前講座や防災ウォッチングなどをコーディネートします。ぜひ、お声かけください。