まちづくり懇談会の継続で住民参加のまちづくりを進めよ
石神井公園駅南口西地区では、駅南口から富士街道へ続く都市計画道路補助232号線の整備にあわせた市街地再開発事業が、反対する地権者を除外して結成された準備組合によって、半ば強引に進められようとしています。突然示された、130メートルの超高層ビルの建設を柱とした事業計画(案)には地権者だけではなく、地域住民や商店街からも見直しを求める声が上がっています。
現段階はあくまでも、準備組合の計画案であって、区は説明する立場ではないと言ってきましたが、8月28日に「区の考えを説明する」として、「石神井公園駅周辺地区まちづくり懇談会」を開催しました。当日は60人以上が参加し、駅南口西地区市街地再開発事業や、駅周辺の都市計画道路について、率直な意見が交わされました。
補助232号線の計画は、戦前から踏襲されて、さらに1966年の都市計画決定から約50年が経過しています。参加者からは、「石神井公園駅は幹線道路からアクセスが悪い、早期に完成させるべき」「当初の計画から90年近く経つが完成していないのだから、白紙に戻し必要性から検討するべき」と正反対の意見が出ました。石神井公園駅周辺地区まちづくり全体構想が示されてから12年、当時よりもみどりの保全、住環境やコミュニティを重視するようになってきた中で、再度地域の住民の意見を反映させるべきと強く感じました。また、区が示した4つの視点で参加者の意見を集めましたが、当日は時間切れで共有することができませんでした。
第3回定例会の一般質問では、「形だけの意見聴取に終わらせることなく、住民の意見を反映したまちづくりとするため、石神井公園駅周辺地区まちづくり懇談会を継続すべきと」質しました。
9月28日、まちづくり懇談会当日に紹介できなかった自由意見を取りまとめた「石神井公園駅周辺地区まちづくり懇談会ニュース(創刊号)」が発行されました。今後もまちづくり懇談会を継続すること、区民からあがった意見を参考に、今後のまちづくりの方向性を示していくことが明記されています。また、8月の懇談会当日の質疑応答の概要やアンケートの結果は「第2回開催案内と一緒に示す」としています。
懇談会の開催や意見聴取が、「広く意見を聴きました」というアリバイ作りで終わらせるわけにはいきません。住民参加のまちづくりを進めるように働きかけていきます。