戦後70年が 80年、90年、100年と言えるように

 「戦争っていうのは、被害者だけではなく、加害者にもなるんだ。ということを知ってもらいたい。だから『戦争反対、戦争があってはいけないんだ』と語り続けているのです」

 これは、8月7日の平和祈念コンサートで戦時体験を語った桜台在住の小岩昌子さんの言葉です。爆撃を受けたことや、食糧難など、長い間、被害者側からの話をしてきましたが、勤労奉仕で造った風船爆弾によって、アメリカの牧師の家族が被害を受けたと知ってからは、知らないうちに加害者にもなってしまうことも話すようになったそうです。「二度と同じことを繰り返してほしくない。そのためにこれからも、戦争の悲惨さを語り継いでいきます」と結びました。

 「練馬も戦場だった」「戦争になれば被害者にも加害者にもなり得る」体験から出てくる言葉は重い。会場に集まった大勢の区民が戦時体験を聞いたことは、とても意義があると感じました。来年以降もぜひ、続けてほしいと思います。

 

 長崎に原子爆弾が投下されて70年目の8月9日、今年も、練馬ネット9条の会の「9条アピール」に参加しました。毎月9日の12時から13時に、練馬駅前でニュースを配りながら「憲法9条」をアピールしているのですが、終戦の月の8月は、詩や絵本を朗読して参加者それぞれの平和を訴えています。  

 私は、アーサー・ビナードさんの詩集「さがしています」からいくつかの詩を朗読しました。この詩集は、広島平和記念資料館に所蔵されている21,000点の遺品の中から、14点を選び、原爆投下前後の持ち主の様子を伝え、平和を訴えています。

  

    今、国会で審議中の安全保障関連法案は、この70年、戦争で「殺す」ことも「殺される」こともなかった日本を根底から覆し、「二度と戦争はしない」と考え、平和を願う人々に大きな不安をもたらしています。
 戦後70年が、80年、90年、100年と続くように、日本を「戦争ができる国」にするわけにはいきません。

 国会周辺の抗議行動だけではなく、平和を訴えるパレードが全国各地に広がり、SEALDsMIDDLEsOLDsと、各世代の活動も活発になっています。練馬では、1,350名の参加があった、7月1日の「戦争法NO!ねりま集会&パレード」の第2弾の開催が決定しました。シンボルカラーは黄色。黄色いものを身につけて、何としてでも法案を成立させようと躍起になっている、安倍政権に「NO!」を突き付け、安保法案廃案のために一緒に声を上げていきましょう。

戦争法NO! ねりま集会&パレード PARTⅡ

日時:9月1日(火)18:00(集会開始は18:30)

開場:平成つつじ公園(練馬駅北口)