戦争法案を廃案に!

 ある日、突然戦争が始まるわけではありません。70数年前の日本だって、日々の暮らしの中には楽しいことだってあったはず。でも、だんだん物言えぬ雰囲気になって、気が付いた時には、市民が大戦に巻き込まれ、暮らしを命を踏みにじられてしまったのではないでしょうか。「同じ轍は二度と踏むまい」多くの国民が誓ったはずです。この国が70年間、戦争による犠牲者を出してこなかったのは、偶然ではありません。これから先も戦争の被害者を出さないように、将来世代に平和な社会を引き継いでいくためにも、いま、地域から声を上げ続けていかなければいけません。

 6月1日は議員発で超党派の戦争法案反対の街宣活動、9日はネット9条の会の「9条アピール」、そして14日は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動 戦争法案反対国会前集会」に先立ち、「アベ暴走ストップ!練馬 超党派共同演説会準備グループ」のよびかけに応えて、現職・元職の超党派の区議会議員、市民が戦争法案の撤回・廃案を求めて石神井公園駅で訴えました。

 国会前周辺でのSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)と呼ばれる、大学生を中心とした若者たちが「集団的自衛権に反対」「戦争法案絶対反対」などアピールする姿が、ネット上で話題になっています。確かに、勢いがあって、確実に新しい動きができている、と感じます。しかし、地域での街宣活動では、若者の反応は良いとは言えず、関心の低さを感じます。

 「安保法制案が可決されたとしても、すぐに戦争が始まるわけではない」と考える人も多いのかもしれません。しかし、昨年の特定秘密保護法の施行や選挙関連報道に対しての放送局への圧力など、着々と声を上げにくい社会へと変えられようとしていると感じています。ある日、気が付くと後戻りできない状況になってしまう前に、私たち一人一人が考え、連携し、行動に起こしていくことが必要です。

 14日の国会前の行動には、約25000人、夕方の渋谷での若者を中心としたパレードには6000人の参加があったと報道されました。政府は、日本年金機構から個人情報が流出した問題の余波などで審議が停滞し、会期末である24日までの衆院通過は難しいと考えているようです。しかし、9月上旬まで会期を延長してでも、法案成立を目指しています。「安全保障関連法案は憲法違反」と200人以上の憲法学者が表明しているのに、まったく聞く耳を持たない政権に対して、危機感は増すばかりです。衆院憲法審査会の地方公聴会でも、発言者の6人中5人が「違憲」を表明し、民意は「法案反対」であることは明らかです。何としてでも、廃案にするために、活動の輪をさらに広げていきたいと考えています。

 今後のスケジュール

「東京北部・戦争をさせない1000人委員会」駅頭宣伝行動

 6月18日(木)17時~17時50分  江古田駅南口(練馬)
 6月18日(木)18時~19時   練馬駅南口(練馬)

「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動 戦争法案反対国会前集会」

6月24日(水)18:30~20:00です。ぜひ、一緒に声を上げていきましょう。