新年を迎えて

 

 2014年を迎えました。

 いまだに、「あけましておめでとうございます」と心から言えない・・・同じように感じている方が大勢おられるのではないでしょうか?

 福島の原発の事故から2年10か月。終息の目処すら立っていません。東日本大震災の被災者の方々も仮設住宅での生活を余儀なくされている方が大勢います。山積する国民の問題に政治が真摯に向き合っているとは感じられません。また、4月から消費税が8%に上がることで、生活への悪影響が懸念されます。私自身は昨年の都議選を経て、引き続き練馬・生活者ネットワークの政策委員として、地域の中で活動すればするほど、私たちの生活に政治が大きく関わっていることを実感しています。

 昨年末に、2020年の東京オリンピックのカヌースラローム競技会場予定地になっている葛西臨海公園を視察しました。人工的につくられた樹木、草地、湿地が四半世紀を経て多様な生態系を再生し、野鳥の生息地になっています。視察当日も木立からは絶え間なく鳥の鳴き声が聞こえ、カルガモの行進を見ることができました。競技場建設工事のためにこの生態系が破壊されることを心配する声があがっています。競技場建設だけではなく、都市計画道路などオリンピックに向けて大規模な開発工事が懸念されています。2月に行われる都知事選挙では、計画ありきではなく様々な意見に耳を傾け再検討を英断できる人を選びたいと思います。

カルガモの行進

 

 

 

 

 

 

 

 私生活では、午年生まれの息子たちが社会人としてなんとか独立してくれたおかげで、余裕が出てきました。都議選に挑戦したからこそ、知り合えた新たな仲間と、今まで活動してきた仲間とともに、来年の今頃、ひとりでも多くの方が昨年よりも良い年になったなと感じられるように、区内・都内をできる限り駆け回り地域の課題に取り組みたいと思います。

 今年もどうぞよろしくお願いします。

 

     2014年1月1日   やない克子