この国は誰のもの?主権者は国民です!

 クリスマスが過ぎ、いっきに年末モード。2013年も残すところ数日となりました。皆さんにとって、どのような1年だったでしょうか?

 2012年末の衆議院選挙に続いて夏の参議院選挙でもさらに自公が躍進し、国会の「ねじれ」は完全に解消してしまいました。その「ねじれ解消」を足がかりに、安部政権は市民の人権を侵害しかねない「特定秘密保護法」を成立させました。現与党に投票した有権者は「アベノミクスによる経済回復」への期待を選択の理由にしたのであり、強行採決しなければ通らないような法案成立まで白紙委任したわけではありません。法案成立後、安倍首相の「もっと丁寧に時間をとって説明すべきだった」発言にはまさしく絶句しました。衆議院から参議院での審議の間、国会周辺では連日抗議行動があったではありませんか。少なくとも今の政権与党に「国民の声を聞く」姿勢はまったく感じられません。

 また、都政では433万票あまりを得て知事に就任した猪瀬氏が、徳洲会マネーが原因で辞職。オリンピック招致や都バスの24時間営業など「世界都市・東京」掲げましたが、生活者を置き去りのまま都政を混乱させ、結局もっとも在任期間の短い都知事になってしまいました。

 「国民の質が政治家の質」という発言を聞いたことがあります。私たち有権者はどのような社会を未来に残したいのか、ということも考えて投票しなければならないと思います。そして投票後も、大きな権力を持つ議員、首長を監視し続けなければいけません。2月9日投票の都知事選挙が決まりました。今度こそ生活都市・東京にふさわしい知事を選びたいと思います。

 先日、生活クラブ運動グループ立川地域協議会主催の「~憲法とどう向き合うか~年末緊急討論」に参加しました。護憲派、改憲派の論客である伊藤真さんと小林節さんの討論。ガチガチのバトルになると思いきや、自民党政権の憲法の捉え方に大問題があると意見が一致しました。憲法そのものが多様な考えを受け入れ、権力から人権を守る姿勢を表しています。しかし今の安倍政権が変えようとする自民党憲法草案では、多様な意見さえ言えない状態になろうとしています。巨大な権力を持つ国や国会や議員を縛るものが「日本国憲法」であると多くの方に認識していただきたい。主権者は国民であり、国ではありません。 

 また、公布されてしまった「特定秘密保護法」につては、今後廃止に向けて活動を続けていかなければならないが、今の政権のままでは難しい。今できることは、「公文書管理法」「情報公開法」など法律を具体的に作り直し、秘密保護法の実質の運用のところで歯止めをかけていくしかない、と発言がありました。そして最大の情報公開が「政権交代」であると。次の選挙に向けて、私たち市民も真の民主主義をめざして力を蓄えていきましょう。

 

 

 

 

 

 

  生活者ネットワークは、議員の持つ大きな権力・権限を市民のために利用しようと考えています。私自身は地域の課題を解決するために都議選にかかわったことで、ますます政治に向き合わなければならないと実感しています。生活者ネットワークの一メンバーとして代理人(議員)と地域の方々とより良い地域にするために活動していきます。みなさま、よいお年をお迎えください。