「外環の2」の反対集会に150人!~とめよう「外環の2」ねりまの会 3・9区民集会より~

3月9日(土)勤労福祉会館で「外環の2」に反対するねりま区民集会が開かれ、150名の参加がありました。知人からのよびかけ、家に投函されたチラシを見て、駅前での宣伝等参加のきっかけは様々。

 

 

 

「外環の2」訴訟弁護団の坂勇一郎弁護士から、計画の経緯と問題点そして裁判におけるこれまでの取り組みについての報告がありました。 

「外環本線」および「外環の2」は1966年に都市計画が決定。その後凍結状態でした。2006年に石原都知事(当時)が地上部に影響を及ぼさないことを目的に大深度地下化方式の方針を出し、2007年に都市計画を変更しました。この時点で、存在理由を失った「外環の2」の計画は、失効もしくは廃止手続きが行われるべきであるというのが、裁判での主張の趣旨です。

 裁判の取り組みの中で、約3,000世帯にアンケートを配布。825通の回答があり、これは異例に高い回答率だということです。「外環の2」計画の認知は半数で廃止意見は84%。

以下は、法律上の争点です。

・裁判所の判断の対象になるか

・「外環の2」は都市計画法に違反した状態となっているか

・失効ないし廃止すべきか   

 

 会場からの「大泉ジャンクション1㎞区間の事業認可が下りてしまった今、計画見直しの展望はあるのか」という質問には、「1966年の計画をストップさせているのはひとつの成果である。地域の活動と裁判を両輪となって進めていくことが重要である」との説明でした。

 

 「小平都市計画道路に住民の意思を反映される会」共同代表の水口和恵さんからは、道路計画に対して見直しの必要性を問う住民投票を求める活動の報告がありました。会場から「どのように活動したのか」の声に、「短期間に多くの署名を集められたのは、50年前から取り組んでいる人、新しく移り住んできた人、若い人など様々な方々の広がりが活動と結びつき成果につながった結果だ」と答えていました。

 

 「外環の2」沿線住民からは

 ・計画ありきの練馬区の姿勢に憤りを感じる。何としても阻止したい。

 ・「外環の2」は計画そのものがなくなってしまったと思っている多くの地域の方に知らせていかなければいけないと感じた。

 ・車優先ではない新しい道づくり(①人②自転車③車)のモデルケースとして取組みたい

 ・杉並区、武蔵野市、三鷹市とともに活動していきたい

などのアピールがありました。

 

 地域を回っていると、該当する地域では空き家が多いことがわかりますし、住民の方からも「人が減ってしまって反対の活動が弱くなってしまうのではないかと不安になる」という訴えを聞いています。

 

生活者ネットワークは、

・まず多くの住民に計画を知らせること

・人口減少、車量減少など計画当時から社会環境が変化しているのだから、計画の見直し

が必要であること

・まちづくりは地域の住民の合意形成を図り、ともに進めていくことが重要であること

を主張し、「大事なことは市民が決める」のもと活動していきます。