「働くことは、生きること」 ~ワーカーズ・コレクティブという働き方 ~

「働くことで自分は誰かに必要とされていると実感し、自分自身に自信を持てるようになる」それが生きる源になります。OECD諸国の中で、日本は自己肯定感を持つ子どもが少ないことから、職場で働きがいを感じることは大切なことです。しかし、不安定雇用の拡大と大企業が雇用を減らしているために、なかなか就職が決まらないのが現状です。

一方で、ワーク・ライフ・バランスといわれているように、働き方そのものを見直す動きがあります。私たちは、地域に必要な機能をつくり、地域で働く場につなげていくことをめざして、自らが出資し、運営に参加し、協同して働く「ワーカーズ・コレクティブ」という協同労働のしくみを実践してきました。

以前は学校を卒業し、就労することが当たり前と受け止められてきました。しかし、今の日本では思うように就職できず、一旦つまずいてしまうと、なかなか社会に復帰するのが難しい状況になっています。また社会的弱者と言われている人々にとっても、働く場を確保するのはとても難しい状況です。 「ワーカーズ・コレクティブ」が、もっと社会的に認められ、若者や社会的弱者と言われている人々の受け皿として機能していく必要があると思います。

社会的企業にしても、ワーカーズ・コレクティブにしても、営利最優先ではないため、安定的に運営していくためには、税制優遇などの法整備が必要です。

いわゆるNPO法(特定非営利活動促進法)が制定されNPOが一般化したように、ワーカーズ協同組合法を成立させ、ワーカーズ・コレクティブという働き方を社会に定着させていくことをめざしています。