地域を分断し子どもたちに負担を残す、大きな道路は要りません
11月4日(月)、「とめよう『外環の2』ねりまの会」発足1周年企画のイベントに参加しました。
第1部の玉川大学准教授、小山雄一郎さんの講演では、1966(昭和41)年に都市計画決定されたところから現在に至るまでの経緯と「外環の2」計画の問題点をわかりやすくお話しいただきました。
第2部は練馬区内の沿線を6地域に分けて「外環の2」の計画線が示された地図を見ながら、地図上に学校や保育園などの公共施設、病院やスーパーマーケットなどをチェックし、その後通学路や駅への道など人が大勢通る道をなぞっていきました。現在の学区域の通学路やスーパーや駅への道が大きな道路によって分断されてしまうことが一目瞭然でした。
私が参加した大泉ジャンクションから大泉街道までの地域は、外環道本線のために事業認可がおろされた1km区間を含む地域で、すでにかなり立ち退きが進んでいます。料金所などが予定されている地域なので、40mどころか最大幅約100mの空間が地域を分断してしまうのです。今でも関越道の騒音や排気ガスの影響を受けているのに、外環道による更なる環境悪化が懸念されます。そして、練馬区の遺産“八の釜の森と湧水”への影響など、「外環の2」以前に外環本線の問題が目の前に迫っている地域なのです。
外環本線も「外環の2」も建設には多額の税金が投入されます。建設された後の維持費にも税金が使われます。少子高齢化によって車の数も確実に減っていくのに、50年前の計画をそのまま進めて良いわけがありません。誰のための道路なのか、どんなことに税金を使っていくのか、主権者である私たちが声を上げ続けていきましょう、と参加者全員で確認しました。