区民意見募集は区民との対話の場と共に
練馬区は12月の半ばから1月17日まで、子ども・子育て支援事業や男女共同参画計画など8本の計画素案を公表し区民意見を募集していました。
説明会を開いてほしいとのご相談を受けて、主に公共施設等総合管理計画に関して1月9日に企画課長と区政改革担当課長との質疑、意見交換をおこないました。
まず、素案の全文を確認したいと思っても、パソコンなどで区のホームページ上で見るかダウンロードする以外は、区民事務所や図書館、区民情報ひろばなどでの閲覧でしたが、区民事務所など区の窓口に出向けば計画素案の冊子そのものを区民が持ち帰れるようにすべきです。指定された区立施設での閲覧など、現状では、本当に区民からの意見を求めているのか、区民の意見を反映する気があるのか、区の姿勢に疑問を感じます。
「区民との協働」を謳うなら、区民意見を募集する段階からその姿勢を見せるべきです。
2015年のみどりの風吹くまちビジョン、2018年のグランドデザイン構想策定など、区が考える「大きな変革、提案」は、区長と語る会やオープンハウスで区民との対話の場を設定しましたが、それ以外で幅広い区民と向き合う企画がなされていません。
今回の8本の計画素案は各担当課が提案する具体的なものだから、それに対して意見を出してもらえれば良いと考えているのであれば、改めてほしいと思います。
区長は、町会・自治会をはじめ、施策に関連する地域の活動団体等を訪ね、意見交換をおこなっていると繰り返し発言していますが、「区民意見募集」をどこの団体にも所属していない圧倒的多数の区民の声を聴く機会と捉え、区民と向き合う場を企画すべきです。
また、「ご提出いただいたご意見の概要と区の考え方は、匿名で公表する場合があります」とありますが、区民から提出された意見は、区が要約することなく1件1件すべて掲載すべきと考えます(匿名は賛同)。
どのような意見が出されたのか、区民同士が共有する必要があるからです。同じ会場で他者の意見を聴く機会が無い現状ではなおさらだと思います。
なお、締め切り日に区民からの一部メールが受信できないという不備があったとのことで、「練馬区公共施設等総合管理計画[実施計画]」素案に対する区民意見の締め切りが1月24日(金)まで延長されました。
出しそびれていた方、今からでも間に合います。ぜひ、意見を出してください。