秋田県に風車 ~「夢風(ゆめかぜ)」を訪ねて~

 脱原発を進めるために、節電と再生可能エネルギーの普及、さらに一部企業独占の電力供給のあり方を変えていかなければなりません。生活クラブ生協では、秋田県に風車を設置し、発電した電気は地元で消費してもらい、東京では同量のグリーンエネルギーを供給してもらう取り組みを始めています。広大な土地を必要とする再生可能エネルギーを都心で利用するための実験でもあります。

 

8月13日時折激しい雨に見舞われながら、秋田県にかほ市にある、生活クラブの風車を訪ねました。東京から約500キロ離れた秋田は真夏でも都心よりはるかに涼しいのですが、当日は肌寒いくらいの天気でした。海から切り立った崖の上に建設された風車は「夢風」名づけられ、元気に回っていました。周りには一般の民家は見当たらず、羽が風を切る音もあまり気になりませんでした。風力発電には、このような環境が必要なのだと再認識しました。 

 

 風車の壁にあるメッセージ「これからのエネルギーを選ぶことは、生きることを選ぶことにつながる」は、「大事なことは市民が決める」ということです。「原発」都民投票は実現できませんでしたが、エネルギー政策に脱原発を位置づけ、再生可能エネルギーへの転換を進めていくために、市民の声を大きくしていきましょう。