道路で分断される「大二中の教育環境」について区の答弁

2月12日の一般質問の最後の項目「大二中と道路計画について」で、教育環境の保全の区の考えを質しました。
以下、質問の文章と区の答弁です。

最後に、大二中と道路計画について伺います。

 大泉第二中学校を分割する都市計画道路補助135号線と232号線の整備について、私たちは、教育環境の保全を最優先にすべきと計画の見直しを求めてきました。「大泉第二中学校の教育環境保全と大泉学園駅南側地区まちづくりの取組方針(素案)」では、学校の敷地を4分割する計画であることが明確になりました。
 校舎と運動場や体育館の間に補助135号線をつくり、学校の敷地を分断。渡り廊下でつなぐことになりますが、車いすを利用する生徒や教職員の行動を制限しかねないことは、かねてから指摘されてきました。特に、災害時の避難行動に支障が出ないか懸念します。

大二中の教育環境を守る、2本の都市計画道路を整備するという、相反する課題に対して、区は、教育環境はこれからの時代に対応した施設を整備するとしています。しかし、取組方針素案に示されている5項目は、いずれも学校の改築にあたって当然実施されるべきことであり、道路整備と引き換えにするものではありません。
今回示された都市計画道路が学校を4分割する取組方針素案のどこが教育環境を保全したといえるのか、教育長の考えをお聞かせください。

教育振興部長の答弁

「大泉第二中学校の教育環境保全と大泉学園駅南側地区まちづくりの取組方針素案」では、周辺敷地の一部を取得し、現中学校敷地を含めた土地を活用して再建する案を示しています。四分割ではなく、西側敷地に新校舎、東側敷地に体育館棟と運動場を整備し、2階部分で円滑に行き来できる渡り廊下を設置することとしています。また、体育館は従前の2倍の広さを確保し、運動場は東側敷地に200メートルトラックを配置するとともに、部活動等で活用する第2運動場の整備と合わせ従前以上の面積を確保することとしています。
有識者委員会からは、これまでの大泉第二中学校の教育環境や伝統を守りつつ、望ましい教育施設機能の保全と道路整備を両立させる方策が示されているとのご意見をいただいています。区内の他の中学校が改築時に備える機能と同等以上の機能を確保できることから、区としては良好な教育環境が保全できると考えています。