衆院選、練馬区予算は3億4700万円

突然の選挙に選管は大わらわ!

衆議院が今月9日の本会議で解散され、15日公示27日投票日とする衆議院選挙が始まります
首相の就任から解散、投開票まではいずれも戦後最短となるとのことです。

9月27日に石破茂氏が自民党の新総裁に就任した3日後の30日の記者会見で、10月27日投開票の日程で衆院選を行う意向を明らかにしました。しかし、解散は首相の専権事項とされるだけに、首相就任前に衆院解散・総選挙の日程に言及するのは、私は問題であると考えます。

一方で、各自治体の選挙管理委員会は選挙執行に向けて急ピッチで動かざるを得ません。

練馬区議会第三回定例会最終日の10月11日、衆議院解散に伴う衆議院議員選挙および最高裁判所裁判官国民審査費 3億4715万4千円 の補正予算が編成され、質疑を行いました。

選挙費用は3億5千万円

選挙にはさまざまな支出が発生します。
・投票管理者および投票立会人の報酬 582人分
・ポスター掲示場設置等委託料
・投票所設営等委託料
・投票案内状郵送料  などなど19の費目が計上されています。
「投票所校庭原状復帰工事費」や「投票用紙共同リサイクル事業分担金」というのもありました。

前回2021年の選挙費用は、約2億8000万円。人件費や資材の高騰や郵送費の値上がりで大幅な増額になりました。突然の解散で入札ができず、随意契約にならざるを得なかったのも増額の要因として考えられるかもしれないとのことでした。

期日前投票は公示の翌日から

期日前投票は、今まで通り公示日翌日から投票できます
16日(水)から投票できるのは練馬区役所のみ
・その他6か所の期日前投票所は、19日(土)から
・時間はいずれも、8時30分~20時

期日前投票に「選挙のお知らせ(投票所入場整理券)」が間に合わない!

練馬区では、通常の選挙であれば、告示日翌日には「選挙のお知らせ」が郵送されてきました。
ところが、今回は納品が最短で10月17日、その後郵送の準備に入るため、有権者に届くのは21日、22日頃になる予定です(日程が確定したらホームページ等で周知する)。

選挙のお知らせが届かなくても期日前投票はできます選挙のお知らせの裏面に印刷されている「請求書(宣誓書)」と同様のものを期日前投票所で記入して投票することになります。

1月の能登半島地震で被災し、9月の豪雨でさらに大きな被害が生じている被災地域では、本来ならもっとも政治の力を必要とするのに、住民からも自治体からも「選挙ができるのか」という声があがっています。さらに、輪島市や珠洲市では、投票所の数を減らすなど、「投票する権利」を侵害しかねない状況が生じています。
衆議院の任期は4年です。前回選挙が2021年10月でしたので、任期満了までに約1年残っているのですから、選挙の時期を考慮すべきだったと考えます。

突然の選挙は、区内の地域の行事にも影響が出ています。いくつかの地区祭が中止や延期を余儀なくされています。
また、区立学校を投票所として使用するところもあります。文化祭や学芸会のシーズンなので、学校行事に影響しないか心配でしたが、選挙による学校行事の中止はないとのことです。

選挙権のある大人には、子どもたちの未来が託されていると、私は考えています。
大切な1票であなたの意思表示をしませんか。

議会閉会後、西庁舎から望む富士山に癒されました