参議院選挙を終えて

18日間の選挙期間を経て、参議院選挙結果が出ました。

東京・生活者ネットワークが推薦しともに闘った3名のうち
全国比例の辻元清美さん、鬼木まことさん(いずれも立憲民主党)は当選しましたが、
東京選挙区の松尾あきひろさん(立憲民主党)は得票数が8番目で残念ながら国会に送ることができませんでした。

東京選挙区6議席を何とか与野党半数の構図を維持できたことは、民意を顧みずに数の力で政治を進めようとする現政権に対する有権者の意思の表れではないかと考えます。

投票率は52.05%。2019年の前回の参院選の48.80%から3.25ポイント増えたとはいえ、過去4番目の低さです。
練馬区の投票率は、56.15%。前回の51.64%から4.51ポイント増えました。
東京選挙区の得票数を見ると、全体では3番目の山添さん(共産党)が2番目。当選した生稲さん(自民党)は7番目と、全体の選挙結果とは違う状況です。
比例代表選出の政党の得票数は、約10万票の自由民主党に続くのが4万7千票の日本維新の会。3番目が4万5千票の立憲民主党です。

今回の選挙の結果、改憲勢力が定数の3分の2を上回る176議席と報じられています。
しかし、有権者の関心事は本当に改憲なのだろうか、疑問です。
新型コロナウイルス感染拡大の中、経済の停滞は格差拡大を招き、今も尾を引いています。
より弱い立場の人にしわ寄せがきているところに、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに物価が著しく高騰している現状を何とか変えてほしい。生活に目を向けてほしいという考えが投票行動に繋がっていると思います。

気候危機は人権と命の問題です。
地球温暖化に起因する大型台風や集中豪雨などの風水害に加え、頻発する地震への備え、災害対策は喫緊の課題です。森林や農地の保全、食料自給率の向上、個人住宅への耐震化など命を守る「国土強靭化」を進めるべきです。

生活は政治。
国会議員の大きな役割は、税金をどのように配分するか決めること。
私たちの生活が良くなるように、早急に取り組んでほしいと思います。

投票日を目前に控えた7月8日、応援遊説中の安倍元首相が銃撃され亡くなるという衝撃的な事件が発生しました。
いかなる理由があっても暴力に訴えることは決して許されるものではありません。
国家間の暴力である戦争も然り。
暴力によらない政治、外交力を高めることを求めます。

投票日前日の9日、私たちはいつも通り9条スタンディングをおこないました。
初参加の方や「待ち合わせの時間に」と飛び入り参加の方など、総勢9名でそれぞれの主張を訴えました。
生活者ネット9条の会は、毎月9日の12時から13時に西武池袋線練馬駅東側の高架下でスタンディングします。どうぞ、ご参加ください。

投票日前日の9日はいつも通りに9条スタンディング。