外環道シールドマシン破損で掘削再停止
大泉ジャンクション事業用地内のシールドマシン再稼働から約1か月半経過した4月12日夜、シールドマシンの部品が損傷したために掘削工事を停止したとネットニュースが配信されました。
12日付の事業者(国土交通省、NEXCO東日本)のプレス発表によると、
【シールドマシン前面のカッターが地中壁部の鋼材に接触し、カッタービット、土を攪拌する部品が損傷したことが判明】したとのこと。
翌13日付の東京新聞によると、
今月7日、掘削機が取り込んだ土砂の中から、カッターの部品片などが見つかり、破損が判明したとのことです。
「事業者が設置した地中壁の位置が設計値とずれていた」とは、あまりにも杜撰な施工ミスではないでしょうか。
シールドマシン前面の状態を調べたり、部品の交換のためには新たな立て坑を掘る必要があり、半年程度工事を停止することになります。
NEXCO東日本の担当者に状況を確認したところ、周辺住民へは「工事が停止したこと」を速やかに周知すると回答がありました。しかし、今後の対応や見通しについては今のところ説明できることはないとのことです。
私は、徹底した原因究明をおこない、修復工事の前に一部の地域だけではなく沿線住民を対象にした説明と質問を受ける場を設定すべきと要請しました。
事業者は今回「掘削機破損」を「事象」と表現していますが、私は明らかに施工ミスによる「事故」であると考えます。複数の専門家が問題であると指摘する「再発防止対策」以前の問題です。
何度も掘削を停止しなければならない状況が生じる東京外環は、事業自体を見直すべきです。