大江戸線延伸は環境政策としても検討を
1991年12月、練馬駅~光が丘駅間の開業から始まった大江戸線。2000年12月に光が丘~都庁前間40.7kmが全線開業されてから20年以上経過し、区西北部の鉄道空白地域(鉄道駅から1㎞を超える地域)解消のために、光が丘駅から西側への延伸が期待されています。
12月3日の交通対策等特別委員会では、大江戸線の延伸に関連した報告がありました。資料はこちらをクリックして、「令和3年12月3日の交通対策等特別委員会」の資料を見てください。
2015年7月に示された東京都「広域交通ネットワーク計画について」や2016年に国の交通政策審議会で示された「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」において、いずれも優先的な事業として位置づけられています。
また、2021年3月に東京都が公表した「『未来の東京』戦略」の中で、「『関係者と事業化について協議・調整を進める』と位置付けた」と示され、区の感触としては「事業化までもう一歩のところに来ているのではないか」とのことです。
地元自治体、計画沿線住民として、一刻も早く事業化されることに大きな期待が寄せられています。
委員会では「収支採算性」について複数の質疑があり
・コロナ禍の影響を踏まえた将来の旅客需要の分析(2018年度 100万人/日⇒2020年度 65万人/日)
・駅やトンネルの構造を検討
・収支計画を40年間
・区の大江戸線延伸推進基金の活用
などを検討しているとのことです。
東京都の税金を投入する事業なので、収支採算性の検討は当然です。
一方で、脱炭素社会の実現のための環境政策としても取り組む必要があるのではないかと考えます。
「未来の東京」戦略はSDGsの17の目標との関連が示されています。
大江戸線絵延伸を含めた鉄道ネットワークの整備は、「公共交通ネットワークのさらなる充実」として
SDGs9産業と技術革新の基盤をつくろう 10人や国の不平等をなくそう 11住み続けられるまちづくりを
の3つのゴールだけしか表記されていないのは残念です。
13気候変動に具体的な対策を としても取り組むべきです。
さらに、脱車社会、公共交通機関の利用増を図るために大幅な運賃の値下げも環境政策の一環として検討すべきではないかと考えます。
みなさんはどう考えますか?