5省庁連名の「香害」啓発ポスター
洗濯用の洗剤や柔軟剤、制汗スプレーなど香り成分の化学物質によって健康被害が生じる「香害」について、消費者への啓発や表示義務、使用規制など議会質問などで取り組んできました。
今夏、消費者庁・文部科学省・厚生労働省・経済産業省・環境省、以上5省庁連名の啓発ポスターが作成されました。
これまで、消費者団体や市民団体(もちろん、生活者ネットワークも!)が粘り強く働きかけてきたことが、やっと1歩前進したと感じています。
「使用量の目安など、周囲の方にもご配慮いただきながら~」の文言は、無難すぎて「香害」や化学物質過敏症の解決にはつながらないという指摘もありますが、企業側に立つ経済産業省が名を連ねていることは大きな意義があることだと思います。
毎日のようにTVコマーシャルが流れ、市販されているものが健康被害の原因になるとは考えづらいことです。これまでにお話を伺った「ある日突然発症した」当事者の方も、当たり前のように洗剤や柔軟剤を使っていたというのです。
予防原則に基づいた取り組みが必要です。
引き続き、化学物質の使用規制や販売規制、消費者への啓発などはたらきかけていきます。
以下、余談
国が香害啓発ポスターを作成したことを知ったのは、他の自治体議員の「〇〇市役所に国から『香害』のポスターが届いたと担当者が見せてくれました」というツイートでした。
私も度々議会質問で取り上げているのに、職員とのこのような関係性が築けないのはちょっぴり残念です。