大泉特別養護老人ホームを視察
4月3日(金)、2024年9月から約1年半にわたる大規模改修工事が完了した、大泉特別養護老人ホーム(以下、大泉特養)を視察しました。
大泉特養の運営は、社会福祉法人 練馬区社会福祉事業団(以下、事業団)です。
事業団は区立特別養護老人ホーム等の運営を受託することを目的に区が出資し、設立した社会福祉法人です(2011年度から区立特養の運営を民営化)。
今回の大規模改修は、併設していた定員50名の大泉ケアハウス*を、区民ニーズの高い特別養護老人ホーム(以下、特養)に機能転換する工事でした。
大規模改修後は、特養が50床増床の185床(うち、ショートステイ15床)と従来型では区内最大規模の特養となり、増床部分は今年の4月から利用を開始しました。
*ケアハウスは区内に居住する60歳以上の方で、身体機能の低下等の理由により自宅で生活するには不安がある方が入所する施設
先進的な介護機器を導入
天井走行型リフト(移乗機器)や眠りスキャン(睡眠の質やパターンをモニタリングできるセンサー)など、先進的な介護機器の導入による新しいオペレーションのもと質の高いサービスを提供するとともに、介護職員の負担も軽減しているとのことです。
介護職員の負担が軽減されること=人員削減ではなく、事業団の理念である「ありのままのあなたを大切にします」を実践するために利用者に接する時間を今まで以上に増やすためだそうです。
また、各部屋には居室の様子を映すカメラを設置できるしくみになっています。ベッドからの転倒事故防止のための要因確認など、ご本人とご家族の同意を得て「見守りが必要」と考えた場合にカメラを取り付けることができます。
大泉特養の内覧会用のリーフレットには次のように紹介されていました
施設コンセプト ~大きな木プロジェクト~
大きな木にはたくさんの人や動物が集まり、木は多くの花を咲かせます。また、木陰で休む人たちもいることから着想を得て「人々が集まる場所になってほしい」そんな願いを込めました。
大泉特別養護老人ホームは、施設とつながるすべての人の幸せを支えられるよう、みなさまにとって「大きな木」のような存在になります。
大泉特養の今後
事業団が運営する関町特養と富士見台特養の老朽化に伴い、関町特養の敷地に両施設を合築する計画が進められています。
増床した大泉特養に関町特養の利用者に一旦移転していただき、現関町特養を解体、建て替え。その後、関町特養に戻っていただくとともに、富士見台特養の利用者も新しくなった関町特養に移転していただく計画になっています。
視察した日の段階で、15床のショートステイの予約は2カ月先までほぼ埋まっている状況とのことです。ショートステイは在宅介護の世帯にとって介護家族の負担軽減につながります。
ケアする人もケアされる人も安心して暮らし続けられる仕組みの充実を求めていきます。

介護職員が利用者の目の前でトイレットペーパーをとらなくても良いように、トイレットペーパーが高い位置にもあり、利用者の尊厳を守るための配慮がなされている

便座の高さを上げることで座位からスムーズに立位へ

すべてのベッドに設置されている「眠りスキャン」

天井走行型リフトが設置された居室は、個室6室、2人部屋29室合計35室

風情のある浴室の入り口。2階から5階までのすべての浴室にも天井走行型リフトが設置されている

居室の入り口廊下側に車いすの収納スペースがある

車いすの収納などですっきりした廊下。さらに色の違いで居室と通路がわかるようになっている

入り口に設えられた「大きな木」の前で
