「リプロの権利」の保障を~2026年度予算質疑より~
女性の健康習慣
厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、国及び地方公共団体、関係団体等、社会全体が一体となり、各種の啓発事業及び行事を展開するなど女性の健康づくりを推進しています。
練馬区でもこの時期に、本庁舎2階通路で「女性の健康習慣」に関連したパネルを展示し、様々な啓発リーフレットが手に取れるようになっていました。
プレコンセプションケアって?
さまざまな啓発グッズの中に「プレコンノート」というのがありました。かわいらしい表紙で思わず手に取りました。
ページを開いて冒頭に、以下のことが記載されています
プレコンセプションケアは、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うこと。
次世代を担う子どもの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。
同じページの最後の記載は
コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます
プレコンセプションケア(Preconception care)とは、
将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
また、練馬区健康づくりサポートプラン(2025年度~2028年度)でもプレコンセプションケアがコラム(56ページ)で紹介されています。
ニッセイ基礎研究所のレポートでは、
プレコンセプションケアとは、2006 年に アメリカ疾病予防管理センター(CDC) が、2012 年に 世界保健機関(WHO) が提唱した「妊娠前のカップルに対して医学的・行動学的・社会学的な保健介入を行うこと」という概念で、日本では、2021 年 2 月に閣議決定された成育医療等基本方針において明記され、「女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康管理を促す取り組み」と定義、相談支援や健診等を通じて、将来の妊娠のための健康に関する情報提供や体制整備を図る方針が示された。
報告されています。
リプロの権利の啓発を
若いうちから自分の健康に関心を持つことは大事なことです。
しかし、それは「妊娠」「出産」のためだけではないはず。
「プレコン」の啓発の前提には「性と生殖に関する健康について、自分の意思が尊重され、自分の体に関することを自分自身で決められる権利、「セクシャル・リプロダクティブヘルス/ライツ( Sexual Reproductive Health and Rights:SRHR)」、「リプロの権利」が保障されるべきと考えます。
国際社会では基本的人権として定着している「リプロの権利」が、日本では浸透している状況にはありません。
むしろ、家父長制を否定しない政権運営の背景もあり、疎外されてきたとも言えます。
区として、健康施策、人権の視点からも「リプロの権利」の啓発に力を入れてほしいと要望し、区の考えを質しました。
区の答弁
区では、これまで女性の健康に関する様々な啓発に取り組んでおります。女性の方に心身ともに健康に過ごしていただくことが、お一人お一人のライフプランの基盤になると考えております。引き続き、妊娠、出産をはじめとする様々なご相談に応じていくほか、思春期から更年期、高齢期に至るまで、ライフステージに応じた健康づくりの啓発に取り組んでまいります。
「リプロの権利」の啓発の需要な手段である包括的性教育の対象は、現在、区立中学校2年生での1回のみです。引き続き、年齢に応じた包括的性教育を受ける権利の保障を求めていきます。


