年末年始の生活困窮者支援について~一般質問より~
今年の年末年始は12月27日(土)から1月4日(日)まで、閉庁期間が例年より長く9日間です。
今年の第一回定例会の一般質問において、この年末を見据えて地域の困窮者支援団体と連携した閉庁期間の対策を求めました。
区は、下記のように答弁しました
生活困窮者を支援する団体との情報共有については、これまでもフードバンク活動を行う団体などとの懇談会を行っている。
区、事業者、生活困窮者支援を行うNPO法人、学識経験者などで構成する生活サポートセンター運営委員会において、総合福祉事務所や社会福祉協議会などの関係機関と生活困窮者を支援する団体との連携方法などについて意見交換している。
日頃から関係機関や支援団体との情報共有を行うとともに、各機関が連携して、年末年始の対応を含めた生活困窮者支援を行う
12月の一般質問では、この年末年始に向けて生活困窮者への支援にどのように取り組むのか、再度確認しました。
区の答弁は以下の通りです
区は、ゴールデンウィークや年末年始の期間中、住まいの喪失などにより緊急の支援が必要な生活困窮者に、一時保護や食料提供を行う体制を整えています。
令和5年度から生活にお困りの方は、開庁期間中、早めに福祉事務所へ相談していただけるよう、呼びかけを行っています。今年も9連休と長期になるため、区公式XやLINEで今月1日に呼びかけを行い、引き続き中旬にも実施します。
また、区民の目に留まりやすいようポスターに工夫を図り、区民事務所等に掲示します。
生活困窮者を支援する団体とは先月、懇談会を行い、年末年始に限らず日頃から生活困窮者を支援するため、連絡方法や食糧支援など具体的な取り組みについて確認しました。引き続き関係機関や支援団体との情報共有を行うとともに、各機関が連携して、生活困窮者支援を行ってまいります。
答弁で気になった「生活困窮者を支援する団体との懇談会」について、後日、詳しく確認してみると、区が招集した公的なものではなく、区に対する要望を提出した活動団体の要請に応じて行った意見交換であることがわかりました。
この団体や活動に参加していなければ、懇談会に参加することも、このような活動があることもわからない、という実情です。
この懇談会をもって「生活困窮者を支援する団体と情報共有した」という認識はいかがなものかと思います。
区内にはさまざまな支援団体があります。ネットワークするしくみを検討することも必要ではないかと考えます。
SNS等を活用した発信について区は、「このような主旨のメッセージが頻繁に発信されることを区民の皆さんはどう受け止めるだろうか」と消極的ですが、閉庁期間になる前の数週間は通常よりも多めに発信し、周知に努めることを求めました。
東京都では、インターネットカフェや漫画喫茶などで寝泊まりしながら不安定な就労に従事している方を支援する、「TOKYOチャレンジネット」を設置しています。支援団体から都に、閉庁期間中の臨時開設を要望していますが、現段階で未定とのことです。区からも開設するようはたらきかけていただきたいと思います。

年末年始の閉庁期間ように「工夫」されたポスター

