東京外環青梅街道IC周辺住民の不安に誠実な対応を~一般質問より~

現在、2機のシールドマシンが東京外環道青梅街道インターチェンジ計画予定地まで到達しています。

当該地域の住民からは、掘進工事によると思われる振動・騒音などに対する苦情や心身の不調を訴えるケースが生じています。
災害備蓄の飲料水の水面が揺れや、食器が触れ合う音などが四六時中続いている、昼間だけでなく夜間にも大きな音が聞こえるというのです。
「トンネル工事の 安全・安心確保の取組み」に基づき、一時的に滞在先を紹介されても、日常の暮らしから離れること自体がストレスとなり、新たな健康被害につながっているケースもあるとのことです。また、自主避難されている方は事業者負担の対象になるか不明のままという状況です。

住民が感じる振動や騒音に対して、国は「地域住民に負担をかけているのは申し訳ない」としながら、「モニタリングデータからは異常は見られない。原因究明はしない」と全く不誠実な対応です。

計画予定地外の住民からも、長期間にわたる振動が、家屋への損傷や下水道管などの地下埋設物に影響が出るのではないかと不安の声があがっています。
この地域の住民の皆さんは、掘進工事が迫る中、地域で連帯して振動や騒音、体調の変化などを丹念に記録するなど、暮らしや地域が壊されないように取り組んでいます。

一般質問では「区の責務として、住民の不安に寄り添い誠意ある対応を国及び事業者に求めるべき」と区の考えを質しました。
区は次のように答弁しました
事業者はシールドマシン直上付近において、振動・騒音測定をトンネル縦断方向におおむね100メートル間隔で実施している。また、地表面の変異についても測定により継続的に計測を行うなど、周辺の影響を確認しながら掘進している。測定結果において特異な数値は確認されておらず、事業者は現在、新たな調査を実施する必要はないとしている。家屋や地下埋設物への影響も確認されていない状況において、区は、事業者に調査を求める考えはない

区長は、他会派の一般質問に対して「区長に就任して、一人ひとりの区民の皆さんの顔が見える、声が聞こえることに感銘を受けた」と答弁しました。しかし、区長の目に映るのは区長に賛同する区民の顔だけなのではないかと感じざるを得ません。
11月21日区報の「5階の窓から」に記しているように、「都庁時代に東京外郭環状道路の再着工に死力を尽くした」という自負と執着が東京外環道の工事で困っている、苦しんでいる区民の顔を見えなくしてしまっているのではないだろうか。

東京外かく環状道路(関越~東名)に関するオープンハウスが開催されます(詳しくはこちらをご覧ください)
練馬区内の開催場所および開催日時は下記のとおりです

開 催 場 所 開 催 日 時
上石神井南地域集会所(上石神井1-6-16) 2026年1月15日(木)18:00~20:00
練馬区石神井庁舎 5階(石神井町3-30-26) 2026年1月16日(金)18:00~20:00
大泉インフォメーションセンター(大泉町4-9地内) 2026年1月17日(土)10:00~12:00 14:00~16:00

「外環トンネル工事による騒音・振動被害を問う」国交省との意見交換&住民集会に参加し、被害の実態を伺いました。2025.11.23