エネルギー基本計画は脱原発で
昨年末、国のエネルギー政策の方向性を示す「第7次エネルギ
パブリックコメントは、計画について市民が直接意見を届けることができるしくみです。1月26日(日)締め切りと、期限が迫っていますが、ぜひ、意見を出してください。
第7次エネルギー基本計画(案)は、現行の第6次計画と比較して、「再エネを優先」を削除し、「原発・火力の維持」への方針が打ち出され、方向転換していると言わざるを得ません。
例えば・・・(気候ネットワーク 資料より)
・原子力 :【現行】可能な限り原発依存度を低減する 【第7次案】原発依存度を低減⇒削除
・再エネ:【現行】主力電源として最優先の原則の下で最大限の導入 【第7次案】最優先の原則⇒削除
・石炭 :【現行】電源構成における比率は、安定供給の確保を大前提に低減させる 【第7次案】 電源構成の比率を低減⇒削除
・天然ガス:【現行】電源構成における比率は、安定供給の確保を大前提に低減させる 【第7次案】 電源構成の比率を低減⇒削除
原子力発電は気候危機の解決にはなりません
2011年の東京電力福島原発事故から14年経過した現在でも、事故の収束の目途はたっていません。
昨年の元日に発生した能登半島地震では北陸電力志賀原発に異常はないか、多くの人が心配しました。
「CO2削減のために原発が必要」、「再生可能エネルギーはコストが高い」などの主張をする人がいます。しかし、原発はいったん事故が起きれば、人々の暮らしも自然環境も破壊します。さらに、いまだに核廃棄物の処理の方法が決まっておらず、次世代に負の遺産を引き継ぐことになります。
コスト面では、「再生可能エネルギー(太陽光と風力)が最も発電コストが安い」というのが世界の流れ。日本でも再エネ拡大を目指すことによって、価格をさらに下げることができます。原子力は最も高い発電方法であり、安全対策のコストも上乗せされます。
核のない未来を!脱原発デモに参加
毎年1月の上旬に開催される「高田馬場☆ニューイヤー脱原発デモ」は、今年で13回目になりました。
都立戸山公園~高田馬場駅前~早稲田通り~穴八幡宮~都立戸山公園のコースを、今年は約70人で歩きました。一時に比べると参加者は少なくなりましたが、原発回帰の国のエネルギー政策に黙っていられないと、脱原発をアピールしました。