都立練馬城址公園で防災学習
2023年5月に開園した都立練馬城址公園は、大地震が発生した場合に備えて、シェルターになるあずまや(漢字だと「四阿」)やかまどにもなるベンチなどさまざまな防災設備があり、避難場所に指定されています。
3月の光が丘公園の防災企画に引き続き、11月9日(土)の午後に「都立練馬城址公園でかまどベンチや簡易トイレの組み立てを体験しよう!」を企画。公益財団法人東京都公園協会公園事業部練馬城址公園サービスセンター長はじめ合計3名の職員が対応してくれました。
避難所と避難場所って違うの?
公園サービスセンター長のクイズから開始。
練馬城址公園は「避難場所」か「避難所」のどちらでしょうか? 答えは・・・避難場所。
避難場所:広範囲に拡大する大規模火災から逃れ、鎮火するまで一時的に留まる場所。食料や水などの備蓄品はありません。
避難所:家屋の倒壊や消失などで自宅を失った人を一時的に受け入れて保護する施設。
練馬区では、避難拠点がいわゆる避難所にあたります。練馬区で独自に定めた避難拠点とは、地域での災害時の活動拠点、避難者の受け入れや在宅避難者への支援を行う区立小・中学校のことです。(詳細は練馬区ホームぺージ「避難拠点とは」)
練馬城址公園の防災施設
防災あずまや 3か所5基
かまどベンチ 3か所6基
かまど野外卓 2か所2基(都立公園では初めて)
個室トイレ 7(男3、女4)
災害用トイレ トイレの周りに6個の災害トイレ設置場所がある
下水管が破損している場合は、トイレ施設の下部に汚物を溜められる
都立公園の設備ですが、災害用トイレのテントと便器などの機材は練馬区の予算で設置したとのことです。
防災あずまや設置を経験
あずまやに設置してあるベンチ下に収納されている厚手の白いビニールシートを取り出し、軒下のフックにかけて張り巡らし、雨や冬場の寒さを遮断する(救護室や授乳室等に使える)ことができます。
シートはかなり重く、若い女性と男性が手伝い、やっと軒下のフックにかけることができました。
かまどベンチの組み立てに必要な工具や収納庫(あずまやベンチやトイレの倉庫など複数)のカギの管理はどうするか?
かまどはあっても、鍋や燃料の備蓄はない
使用の許可の判断はどうするか?
などなど、これから考えなければならない課題はありますが、公園協会、練馬区、地域住民がどのように連携し協力体制を構築してくこと、顔の見える関係性を作っていくことが災害対策の基本であること参加者と共有しました。
また、避難拠点の確認や防災備蓄はもちろんのこと、発災時に自宅にいるとは限らないので、家族との連絡方法や職場からの帰宅方法などを確認しておくことも大切です。