入管法・難民問題を今こそ人権問題として捉えなおす
5月20日、練馬区立平成つつじ公園で第3回難民・移民フェスが開催され、ボランティアとして参加しました。
難民・移民フェスは、国内に住む難民や移民を日頃からサポートしている複数の支援団体が実行委員会をつくり「隣で生きる人ともっと知り合う」をテーマに約1年前に第1回目を開催。支援団体の主要メンバーのひとりが練馬区民だったこともあり、平成つつじ公園が会場になった経緯があります。第3回目が開催された5月は、国会で入管法改正(改悪)の議論の真っ最中。難民問題が注目されたことで、初回の3倍以上の約3600人の来場者がありました。
難民・移民フェスに参加して
難民申請をしても認定されず、在留資格がないために働くことも許されず、医療にもかかれない仮放免状態の人たちは、コロナ禍以降、さらに厳しい生活を強いられています。フェス当日、出身国の料理やお菓子、手工芸品などのチャリティ販売を通じて楽しそうに来場者と交流する当事者の方々。そのお手伝いができたことを嬉しく思ったひとときでした。
入管法改悪反対アクションへ
国会審議中の入管改正法案は、難民審査が一部の参与員への偏りやずさんな審査、大阪入管の医師酩酊診療問題など、次々と問題が明らかになりました。
難民・移民フェスが開催された地元、練馬で「何もせずにいられない!」と、フェスのボランティアメンバーが中心となって、あっという間にスタンディングの企画が固まりました。5月24日から入管改正法案が国会で可決するまで約20日間、連日、練馬駅周辺でスタンディングが実施され、私も都合が合う限り参加しました。法案成立後も「施行は1年後。問題点を指摘し続けることが重要」と毎月スタンディングすることになりました。市民運動が盛んな練馬ですが、入管法改悪反対アクションは新しい、若い世代が参加する市民活動として展開しています。
入管法改正や難民問題を人権問題と考え、アクションを起こす若者が出てきたことは希望です。
東京・生活者ネットワークの生活と政治をつなぐ情報紙「生活者通信」NO.383に掲載されました。