難民・移民フェスにボランティア参加

ロシアがウクライナに侵攻を始めて約4か月。収束の見通しはまったくたっていません。
ウクライナから1200名以上の避難民が来日したと報道されています。東京都はワンストップ相談窓口を設置し、様々な支援策に取り組んでいます。練馬区も相談窓口を設置しています。

避難された方が一日も早く心穏やかに暮らすことを願うばかりです。
一方で「なぜ、ウクライナからの避難民だけが手厚くサポートされるのか?」と率直なご意見をいただいているのも事実です。

これまでも、祖国での紛争や迫害から逃れ、安全な生活を求めて日本にたどり着いた難民の方々が暮らしてきました。
日本の難民認定が非常に少ないこと(2020年の認定率はわずか0.5%)は良く知られています。

難民申請をしても認定されず、在留資格がないために働くことも許されず、医療にもかかれない仮放免状態の方々が苦しい生活を強いられています。支援団体のサポートで何とか暮らしをつないでいますが「生きがいや仕事のやりがいなどを得られず、人間の尊厳を奪われている」と訴えています。

国内に住む難民や移民を日頃からサポートしている複数の支援団体が実行委員会をつくり「隣で生きる人ともっと知り合う 難民・移民フェス」を6月4日(土)に開催しました。支援団体のメンバーのひとりが練馬区民だったこともあり、平成つつじ公園が会場になりました。
お天気にも恵まれ、800名以上の来場者があったとのことです。

参加当事者の祖国のお料理やお菓子、手工芸品などをチャリティ販売や実演、ワークショップ。ステージでは当事者への理解が深まるようなシンポジウムやさまざまな演奏が披露されました。
「とても楽しい、充実した1日だった」「久しぶりに心から笑った」など、当事者の方々から感想が寄せられ、ボランティアで参加できたことを嬉しく思いました。

スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋市の入管施設で亡くなった事件によって、日本の入管政策のひどさも注目されました。

ウクライナ避難民の受け入れをきっかけに、入管政策や難民・移民政策の改善に動き出してほしいと思います。

ミャンマーの民族衣装を着て記念撮影する企画は大人気

会場設営の合間に練馬の市民活動の大先輩に撮っていただいた記念の1枚。左腕のピンクのシールはボランティアの目印。